TOEFL iBT勉強法:まずは80点越え!~3ヶ月学習計画~
TOEFL iBTで80点を超えるための3ヶ月勉強計画を説明する。
筆者はTOEFLの点数を半年で20点近く伸ばした経験があり、そのうちの3ヶ月は一日3時間くらい集中的にTOEFLの勉強をした。
なぜ3ヶ月なのか?
3ヶ月という期間は
- 毎日勉強すれば大幅な点数アップが可能である
- 長すぎないのでダレルことなく緊張を持って勉強できる。
- 試験の申込みを始めるのに、早すぎないし、遅過ぎない。
というメリットがある。勉強の成果をみる1つの区切りとして丁度良い。
TOEFL iBT 80点越え対策の対象者
この対策は高校生卒業水準の英語力(TOEFL iBT 60-70点前後、TOEFL ITP 500点前後)を持つTOEFL iBT初心者を対象にする。 ETSが公開している平均的な日本人の受験者の点数は以下になる。(参考)
- Reading 18点
- Listening 17点
- Speaking 17点
- Writing 18点
- Total 70点
高校生卒業水準の受験者の平均はこれよりも10点ほど低くなるだろう。
セクション別の目標点数
3ヶ月で80点を超えるためには以下のようなセクション別点数がバランスよく、かつ効率的に点数を伸ばせる。
セクション | 目標点数 | 正答率/素点 |
Reading | 24点 | 正答率が約76%である。 (32/42問正解) |
Listening | 23点 | 正答率が約75%である。 (27/36問正解) |
Speaking | 18点 | 素点が0から4のうち2.33点である。 (6問のうち3点を2つ、2点を4つ取る。) |
Writing | 20点 | 素点が0から5のうち3点である。 (2問のうち3.5点を1つ、2.5点を1つ。) |
Total 85点を目指す。
なぜ、このような点数の伸びになるかと言うと、後述するが最初の3ヶ月は徹底的にリスニング力と語彙力を伸ばすからである。
※iBT点数と正答率の関係についてはTOEFL 60点、80点、90点、100点を取るためのセクション別分析を参照。
TOEFL iBTの勉強時間と時間配分
1日3時間をTOEFL iBTの勉強に費やす。 大学生ならば授業前後に合計で3時間を確保することはなんとかできるだろう。 夏季や春季休みを利用するのも良いだろう。
人によっては1日1時間しか費やせなかったり、または逆に4時間費やせたりと色々だろう。 1日3時間の場合は以下の時間配分にすると勉強のバランスが良い。
- Listeningを1時間
- Readingを1時間
- Speakingを1時間
- (週末) Speakingに代わってWritingを1時間
まず、最初の3ヶ月は徹底的にリスニング力と語彙力を伸ばす。
で書いたように、TOEFL iBTではリスニング力と語彙力が各セクションの点数に大きく左右する。
TOEFL iBTにおいて試験の約58%近くがリスニング力を試す問題になっている。TOEFL iBTで求められる単語レベルは10000語~12000語レベルである。(高校生卒業水準の単語は多くて5000語)
従って、最初の3ヶ月は徹底的にリスニングとリーディングの問題を解き、何度も復習する。
勉強教材
最初の3ヶ月でTOEFL iBTの勉強に使うのはたった2つで良い。
の2つである。この2つの教材を徹底的にこなそう。
Official Guide to the TOEFL Testに付属しているCD-ROMには3回分の練習問題が入っていて、本番とほとんど同じように練習できる。これで練習して実際の傾向を理解する。難易度としては実際の試験よりも易しめである。
Official TOEFL iBT® Tests Volume 1, 2nd Editionは過去5回分の試験問題をすることができる。最重要の過去問集である。
詳しくはTOEFL iBT対策 お薦め参考書!を参考にして欲しい。
勉強戦略と対策方法
Listening
TOEFL iBTの過去問を使って、リスニング勉強法:5つの基本ステップ(精聴)を徹底的にこなす。 精聴の訓練は地味で億劫だがTOEFL iBTの点数アップに非常に効果的である。以下は主な効果である。
- 聴き取り能力の向上 (リスニング、スピーキング、ライティングの点数アップ!)
- 発音やイントネーションの改善 (スピーキングの点数アップ!)
- 語彙の増加 (全セクションの点数アップ!)
精聴の訓練の主な狙いは最初の2つであり、リスニング以外のセクションでの波及効果が高いのも利点である。 最初の題材は過去問のリスニングセクションにある大学キャンパスでの会話が良いだろう。 試験一回分につき、最低でも大学キャンパスでの会話は2つ含まれている。
もし、TOEFL iBTの過去問のリスニング内容が難し過ぎれば、English Conversation Learn English Speaking English Subtitles Lessonという基本会話でリスニングの練習をしよう。より馴染みのある単語が多く出てくるので、書き取りや追い読みの練習を行いやすい。
Reading
リーディングの勉強法は簡単だが、地道なのでしんどい。
筆者はETSの過去問とBarron’sの問題集だけを3ヶ月こなし、リーディングのスコアを6点以上上昇させた。私の経験から言えるのは、TOEFL iBTのリーディングは英語の基礎力が点数に大きく左右する。
試験テクニックだけで、正解を得られる問題ではない。 問題集を使っての1時間のリーディング練習の仕方は以下の通りである。
20分を計って、本番どおりに全力で問題を解く。
分からない単語、文章構造に線を引き、また解答の根拠とする文章にも線を引いておく。(それぞれ別の色のペンを使うと良い。復習の時に分からなかった部分を見直しやすくなる。)
答えあわせをして、何を間違えたかを検討する。
分からなかった単語、文章構造を吟味しながら、文章をもう一度読む。
過去2回分の読んだパッセージを復習する。(重要!)
I-IVのステップを休憩も入れて、一回の練習とする。これを毎日行う。気が遠くなる作業だが、毎日必ず英語力は改善する。頑張ろう。 語彙力を効率的に伸ばすには、丁寧な復習が大事である。
1. ETSの過去問や問題集で新しい単語に出会う。 物事は頭で覚えるよりも、心で覚えるほうが、長期的に脳に定着しやすい。よって、文章を読んで、出てきたストーリーと共に単語を覚えたほうが、覚えやすい。また、文脈があるので、意味や使い方も理解しやすい。
2. 最低3度は復習する。 ETSとBarron’sにあるリーディングの問題を最低3度は読むことにしよう。新しく出てきた単語を何度も文脈と一緒に目にすることで定着しやすくなる。 これのみで、25点は取れるようになるだろう(筆者は現時点で29点を取れている。)。
詳細なReadingの勉強はReading勉強法: 過去問で語彙力と読解速度を磨く (精読)を参照
Speaking
TOEFL iBTに関係なく、スピーキング基礎の要点は5つ
- 発音、抑揚
- 文法
- 表現力
- 言い換える力
- 話を発展させる能力
Speaking勉強の基本は自分の回答を録音し、話の発展、発音、表現について確認することである。
そして、同じ問題を繰り返して回答する。
具体的な練習の手順:
準備運動:英語の歌を聞いて、何度も真似て歌い、発音・イントネーションを磨く。
過去問のスピーキングの問題を見て、レコーダーで録音しながら解答する。 レコーダーの自分の回答を再生し、採点・分析する。 同じ問題を何度も回答し、その度に録音と再生をして採点・分析をする。 自分の回答を文章に起こし、その問題に対する典型的な回答フレーズとフレームを作る。(詳細) その回答フレーズとフレームを基にして何度も回答練習をする。
フレーズとは典型的な表現でフレームとは典型的な回答の流れを意味する。スピーキングの問題毎にこの練習をすることで、スピーキング能力は着実に改善する。
SpeakingはDMM英会話で対策がオススメである。DMM英会話はSkypeを使ってオンラインでレッスンを受けられる英会話サービスである。通学型に比べるとかなり格安である上、講師のレベルもかなり高い。(25分の無料体験レッスンを2回受けられる)
会話、デイリーニュースなどを教材にすると良い。その他、詳細なSpeaking勉強法はTOEFL iBT スピーキング勉強法を参照してほしい。
Writing
Writing (30分の練習) 問題1は半分以上の出来を目指す。 問題2は完答を目指す。
Writingの勉強の基本は
Writing Question 2ーIndependent Task
・賛成か反対かについて自分の意見を300wordsで書くエッセイ
の練習を行うことである。
書いた文章を何度も見直し、
- トピックに対して十分な説明、例証、体験談などを展開できているか。
- 簡単な文法やスペルの間違いはないか。
- 言葉の言い換えや英語らしい表現を使用できているか。
以上を何度も確認する。
詳しくはTOEFL Writing勉強法を参考にしてほしい。
カリキュラム
3ヶ月を次のように使うと効果的である。
始めの3~4日
TOEFL iBT攻略のための情報集めをする。(当ブログが厳選する本当に役立つTOEFL対策学習の情報発信者)
始めの1ヶ月
この本に付属しているCD-ROMには3回分の練習問題が入っていて、本番とほとんど同じように練習できる。これで実際に練習して傾向を理解する。難易度としては実際の試験よりも易しめである。
次の2ヶ月
過去5回分の試験問題をすることができる。最重要の過去問集である。
試験3日前
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの各セクションを本番形式で受けることができる。自分のコンピューターにインストールして使う。 試験に効果的な即効性の高い勉強をする。
3ヶ月の勉強では精読と精聴が主だが、試験本番の大量のリーディングとリスニングに対応するために、この3日間では多読と多聴をする。
- リーディングの速読力を高める 今まで読んだパッセージを早く読む練習をする。
- リスニングの理解力を高める 今まで聴いたパッセージを途中で止めずに聴く。
- スピーキング&ライティングで素早く話を組み立てられるようにする。 本番と同様に問題を解答する。
TOEFL iBT試験の直前対策アドバイス!を詳しくは参考にしてほしい。
前日
試験準備をする。 The TOEFL iBT Test Sampleという試し問題を受ける。 TOEFL iBTの試験を登録したら受けることができる。1回しか受験できない。TOEFLの自分のアカウントにログインして、”View Order”をクリックすればTest Sampleに辿りつく。この4つの過去問を全て完璧にこなせば90点以上を取れるだろう。
試験当日
TOEFL iBT本試験当日のアドバイス!を参考にしてほしい。