まずはTOEFL ITP® 500~550点超え!オススメの勉強方法
今記事ではTOEFL ITP® (PBT)の500~550点を目指して勉強する方法について解説する。筆者自身、大学1年生時にITPのスコア初回は500点だったが、4ヶ月で557点に上げた経験を持つ。
TOEFL ITP 500点対策が必要な主な対象者
- 現在、TOEFL ITP 450点くらいの生徒
- TOEFL ITPを使える留学を目指している生徒
- Placement Testを控えた大学生
一般的にTOEFL iBT 60点(ITP 500点)くらいまではiBTよりも易しいITPで学ぶ方が良いと言われている。(参考)
中学・高校の一通りの読解や文法は(一応で良いので)学んでいることを想定する。(センター英語試験 120点目安)
TOEFL ITP®の意義・活用例
コミュニティカレッジなど一部の留学選考ではTOEFL iBT 60点かITP 500点で良いので、目指している生徒は必死に頑張ろう。
また、多くの大学・高校の入学時のPlacement TestではITPの点数に基づいて大学の英語のクラス分けがあるので、中・上級クラスを狙っている生徒には頑張って欲しい。
一概には言えないが、大抵の大学は一般向けの英語クラスとIntermediate ClassやAdvanced Classといった授業がある。英語に真剣に学習したい大学生にとってはそういった中・上級クラスに入り、Listening、Speaking、Writingを含めた実用的な授業を楽しく取り組んだ方が良い。英語の実力もつくし、良い成績も取れる。
遅くとも高校生卒業・大学生になる前からTOEFL iBT勉強を始めるべき理由も参考にして欲しい。
TOEFL ITP® テストの構成と各国の平均点
TOEFL ITP® は多肢選択式のマークシートテストであり、構成は以下になる。
(以下、Structure and Written ExpressionをGrammarと略する。)
細かい問題構成はCIEEのサンプル問題とSample Questionsを参考にしてほしい。
日本人のTOEFL ITPの平均点は以下である。(参考)
- Listening 46点
- Grammar 46点
- Reading 46点
- Total 460点
アジア圏では2番目に低い数字であり、1番低いカンボジアのListening 48, Grammar 45, Reading 45 Total 457とあまり変わらない。中・高等学校と6年間も費やし、一般受験英語で単語と文法に集中しているに関わらず。
- 中国人 Listening 50、Grammar 46、Reading 47、Total 478
- オランダ人 Listening 62、Grammar 60、Reading 59、Total 601
- ドイツ人 Listening 58、Grammar 56、Reading 54、Total 561
ドイツと同等のスコアを少なくても出せるようなろう。
セクション別の目標点数
ITPを500点に届くには以下のようなセクション別点数と素点が目安である。
セクション | 目標点数 | 正答率/素点 |
Listening | 51点 | 正答率が約60%である。 (30/50問正解) |
Grammar | 52点 | 正答率が約70%である。 (28/40問正解) |
Reading | 52点 | 正答率が約70%である。 (35/50問正解) |
Total | 516点 |
Listeningの勉強法にあまり馴染みがない標準的な高校卒業レベルの生徒を想定した。
Totalの計算法は(Listening+Grammar+Reading)×(10/3)である。
上の例)(51点+52点+52点)×(10/3)=516点
TOEFL ITPの学習に使用する教材
これは公式の教材と、かなり研究され尽くしているので市販の教材でも良い。
TOEFL ITP(R)テスト 公式テスト問題&学習ガイド
CD付きで模試問題1セットを掲載している。
TOEFL ® ITP TEST: Listening, Grammar & Reading
完全に英語のテキストなので日本では流行っていないが問題の量と質、そして解説もあるのでお勧めである。
オンラインのテキストとしてはLearn 4 Good、Exam English、GrammarBank.com、ThoughtCo.など参考にすると良いが解説がない。
勉強戦略と対策方法
1日3時間をTOEFL iBTの勉強に費やす。 大学生ならば合計で3時間を確保することはなんとかできるだろう。
- Listeningを1時間
- Grammarを1時間
- Readingを1時間
各セクションに同じくらいの時間を費やす。どのセクションも大事であるし、ListeningとReadingは後に進むであろうTOEFL iBTテストにも試される一方、Grammarのセクションは取り組めば取り組むほど点数を伸ばしやすい。
また、どの段階の学習にも大事なのが、必ず当日の問題を解く前に前回、前々回の分を復習することである。
x よく高校でする単語帳勉強はお勧めしない。パッセージの論理展開の把握、パラグラフの文脈把握、文章の構造把握なども求められ、TOEFL英語は単語を”知っている”だけでは中々通用するようにならない。また、辞書を引くときも例文を多く見て、コンセプトやニュアンスを掴むことを意識しよう。
Listening Comprehensionの対策方法
問題構成は以下のようになっている。
- 二人の話し手の会話:30問
- Part Aより少し長めの会話:8問
- 短めの話:12問
まずはTOEFL ITPのListening教材を一通り解く。その後、各問題の答え合わせと下記の精聴の訓練を徹底的に行う。
ITPのリスニングでは①音を聴けるようになる、②リスニング音の意味を頭で高速処理できるようになる、ことが目標である。5秒から30秒ほどの比較的に短い会話が中心の問題だからであり、3分から5分の会話が流れるiBTとは違う。③話の論理を頭の中で組み立てる、という練習はまだしなくて良い。
精聴の訓練は地味で億劫だが、リスニング力アップに非常に効果的である。以下は主な効果である。
- 聴き取り能力の向上 (リスニング力、スピーキング力、ライティング力のアップ!)
- 発音やイントネーションの改善 (スピーキング力のアップ!)
- 語彙の増加 (全セクションの実力アップ!)
もし、TOEFL ITPのリスニング教材が難しい場合、English Conversation Learn English Speaking English Subtitles Lessonという基本会話でリスニングの練習をしよう。
Structure and Written Expressionの対策方法
問題構成は以下のようになっている。- Sentence Completion (穴埋めー文中の下線部に正しい語句を補い文章を完成)
15問 - Identification of Sentence Errors (間違い直しー文章中の誤った表現を選択)
25問
詳細な勉強方法はTOEFL ITP(PBT)のGrammar Sectionの取り組み方!にまとめているので参考にしてほしい。
Grammarは学習に即効性があり、短期間でも点数を伸ばしやすいのでしっかり取り組んで欲しい。
文法は①範囲に限りがあり、②要素ごとに問う問題なので、新しく学んだ文型・文法・表現が次の試験問題で早速問われて、得点できる可能性が高い。
Reading Comprehensionの対策方法
問題構成として、300-400 wordsほどのパッセージ5つを55分で解くことになる。
問題1が要約問題になっている場合が多い。しかし、まず問題を見る→注意してパッセージを読むという取り組み方が良いだろう。
- 時間をかけても良いので、全力でパッセージ2つを解く。可能な限り全力で解くことで推測力を身につける。(約22分)
- 答えあわせをして、何を間違えたかを検討する。再度全体を読み直しながら、①解答の根拠とする文章、②分からなかった文章構造、③分からなかった単語に線を引いておく。(それぞれ別の色のペンを使うと良い。復習の時に分からなかった部分を見直しやすくなる。そして、正解しても半信半疑で解答した問題は偶々正解しただけに過ぎないのでしっかり考察する。(23分)
- 線を引いた部分を中心に過去2回分(前日と前々日分)のパッセージを復習する。(15分)
復習はとっても重要!
1-3のステップを休憩も入れて一回の練習とする。目安は60分だが90分くらいかかるかもしれないし、それで良い。
(注意)リーディングの勉強法はシンプルだが、地道なので辛い。
TOEFL ITP 500点超えのための学習法の紹介は以上である。TOEFL ITP 500点はまずは留学・Placement Testなどで登竜門となっているので無事に乗り越えよう!
そのあとは、TOEFL iBT勉強法! まずは80点越え! ~3ヶ月勉強計画~を参考にして欲しい。
Best! 😉