TOEFL iBT 100点超えの筆者が英検1級一次試験を受けてみた結果と感想
英検1級一次試験を受けてきた。結論は下の2点である。
- 語彙問題だけは非常に難しい。
- 語彙以外の問題は比較的に優しい。
以下の説明はその詳細である。
一次試験(筆記とリスニング)10月11日
二次試験(面接) 11月8日
今回はTOEFL iBTで100点以上を持つ著者がほとんど勉強・対策せずに英検を受けると、どうなったかについて書く。
(二次試験の感想についてはこちらの記事を参照)
筆者の今のTOEFL iBTのベストは107点でセクション別のベストは、
- Reading 30
- Listening 28
- Speaking 26
- Writing 27
英検一級のための準備は特に行わず、過去問に目を通して問題の特徴を把握したのみだった。
一次試験(筆記とリスニング)の感想
以下は、一級の一次試験の試験内容である。
試験前
TOEFL iBTと違い、試験日一週間前ほどに受験票が送られてくる。どこに、何時に集合するかが受験票に書かれている。
筆者の場合は池袋駅から徒歩5分の立教大学だった。集合時間になると、30分ほど使ってマークシート型の用紙に必要事項を各自が記入していく。(実質的には10分もあれば記入が完了する。)
そのため最悪、集合時間に間に合わなくても焦る必要はない。
読解力
語彙問題ではなく、初めに読解問題を解いた。読解の方が解くのにかかる時間に対して点数が比較的高く、また簡単であるからである。実際、読解問題はTOEFL iBTのReadingと比較して、かなり易しかった。
Passage内容もそうだが、問題と選択肢もそれほど難易度は高くなく、確実に正解がわかる。読解問題は①空所補充と②長文内容理解に分かれる。
筆者の体感ではTOEFLのReadingで26点以上であれば、高得点を取れると思う。
実際、筆者の場合、試験結果は26/26で読解の正答率100%だった。
作文力
次に下のTopicに関して英作文があった。
Topic: Can international terrorism ever be eliminated?
約200 words
Point:
- Economic Inequality
- Education
- Financial costs
- Historical background
- International relations
- Military action
上記のうち、3つのポイントについて記述すること。
他の問題との時間配分を考慮すると、この問題には30分ほど割くことができた。テーマはTOEFL iBT Writing Question 2よりも固く、なかなか書きづらい。
ただし、時間が十分にあることと、やはり基本的はTOEFL iBTと同じ問題形式である。したがって、TOEFL iBTをしっかり練習していれば解けると思った。
筆者の体感ではTOEFLのWritingで24点以上であれば、高得点を取れると思う。
実際、筆者の場合、試験結果は22/28で作文の正答率78%だった。
語彙力
語彙力の問題は一番最後に解いた。なぜなら、語彙力の問題だけ他の問題と比べて難易度が高いからである。(米国で主に英語を母語とする人の読解力を試すSATという試験のReadingの語彙問題並み)
筆者の体感では英検1級用の単語集に取り組まないとTOEFLの勉強だけでは高得点を取れないと感じた。
実際、筆者の場合、試験結果は17/25で作文の正答率68%だった。
リスニング
リスニングはTOEFL ITPレベルであり、iBT学習者にとっては難しくないだろう。インタビューの内容一致選択のみ、かなりのスピードで展開され、ノイズも入って聞き取りづらい。また、リスニング自体は平易だが、出題のテンポが早いので全ての問題に集中するのは難しい。
筆者の場合、試験結果は31/34で正答率91%だった。
総合得点
筆者の総合得点は96/113で正答率85%だった。
今回の合格点は85点で正答率75%だった。
合格者平均は91点で正答率80.5%だった。
受験者平均は91点で正答率63.7%だった。
筆者の体感ではTOEFL iBTで90点以上であれば、合格点を取れると思う。
TOEFL iBTに取り組まれている人は、英検1級も検討してみよう。
あまり留学に詳しくない人たちへは、TOEFLのスコアより英検1級の資格を示す方が効果的かもしれない。