TOEFL iBT 100点以上でも英検1級二次試験は油断できない? 受験の結果と感想
英検1級一次に引き続き、二次試験を受験してきた。
(参考:TOEFL 100点超えの著者が英検1級一次試験を受けてみた結果と感想)
結論から述べると、一次試験は余裕を持ってパスしたが、二次試験はギリギリで合格した。
TOEFLのSpeakingで25点前後取れる人でも何も対策せずに受験するのは危ないかもしれない。(筆者のTOEFL Speakingは26点)
時間があるならば、事前に2次試験の問題に取りくむことをオススメする。
また、以下に述べるポイントと注意点は知っておいて欲しい。
二次試験が始まるまで
- 2015年11月8日に秋葉原の神田外語学院で受験 (土足でOK)
- 一次試験の時に使用した本人確認票、二次受験票、身分証明書、筆記用具が必要
集合時間は10時15分であり、多少遅れて行っても問題なかった。
待合教室で受験者がマークシート型の用紙に必要事項を記入する時間があったからである。
しかし、二次試験は会場へ早く到着することをオススメする。
この後、待合教室に着いた受験者から順番に試験教室へ案内される。
一番最後に着いた私は待合教室で1時間半ほど待たさせることになった。
(そうなった時のために時間を潰せる本などを持ち込むことをオススメする。)
ポイント1:二次試験会場には集合時間より30分程早く到着しよう。
二次試験
ついに私も待合教室から試験教室へと案内され、その前の廊下で他の試験者3人と待たされた。
(廊下には椅子が4つあった。)
7分-10分ほどの間隔で順々に受験者は試験教室に呼ばれていった。
そして、廊下でも20分ほど待って私の番が来た。
試験教室に入ると、白人の男性試験官、日本人の女性試験官、タイムキーパーの女性がいた。
荷物を置いて試験は開始された。
課題① How are you doing? (自由会話)
1時間半待たされたから疲れた。また、昨日は仕事で大使館の人を助けていたのもあり、疲れていると答えた。
ただ、非社交的で愛想がないように思われたかもしれない。
ポイント2:最初の自由会話では愛想よく答えよう。
課題② カードに書かれている5つのトピックの中から1つを選び、スピーチを行う。(2分間)
私は一番上に書かれていたトピックを選んだ。
“Is enough being done to protect the poor in the developing world?”
考える時間は1分間。メモをとることはできない。
自分の立場はNo.
地元の政府ができることは今よりももっとある。
まず第一に質の高い教育を施し、労働生産性を上げるべきだ。・・・・
第二にインフラを整えて、企業が活動しやすくするべきだ。・・・・
寄付などの援助を行うという内容ではなく、長期的な経済成長を促すことで、国民所得を引き上げる。
今思うと、一般的には分かりにくく、期待されていた内容では無かったかもしれない。
また、自分の意見を述べ終えた時、1分30秒ほどでまだ30秒終わっていた。
続けるべきか?と面接官に質問したが、終わっても良いと聞いたので、終了した。
しかし、結果的に個人成績表を見たところ、これは避けた方が良い。
ポイント3:スピーチでは分かりやすい意見を2分間余らせずに話そう。
また、あまり意識していなかったが、他の参考書などを見ると、Introduction, Body, Conclusionはある方が良いようである。理由、例え、体験談なども入れると効果的だろう。
冒頭で述べたように、この辺りの準備を英検二次の問題集ですると良いだろう。
ポイント4:スピーチの構成をきちんと準備しよう。
課題③ スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える。
質問1)経済政策ではなく、他国からの援助(aid)はどうか。
回答1) 他国から援助は必要だが長期的な状況改善には労働生産性の向上が必要である。
質問2)アップルのような多国籍企業は問題解決に協力するべきか。
回答2)彼らにそのような責任や義務はない。質の高い教育を目指す方が良いと思う。
質問3)最低賃金の引き上げはどうか?
回答3)失業率を高めかねないから、あまり良いアイディアとは思えない。
質問4)児童労働はどう思うか。
回答4)過度な単純労働に集中過ぎなければ許可されても良いのではないか。
質問5)低賃金の労働者の搾取を行う企業の商品のボイコットはどうか。
回答5)ボイコットをすれば、仕事を失う労働者が出てくるから賛成できない。
試験官は政府の大きな役割という観点から質問したが、私はそれをほとんど否定した。
もう少し、相手の質問の意図に配慮するべきだったかもしれない。
ポイント5:面接官の人柄や見方を尊重して、回答しよう。
また、回答では文法をあまり気にしていなかったため、文法の崩れがところどころあった。
ポイント6:文法を正しく使いながら話しましょう。
以上のような回答をしたところで、面接は終了した。私は部屋を出て、建物から出て行く準備をした。かなり早口で話したため、私の面接は5分ほどで終わった。
ポイント7:ゆっくりと正しい発音で話しましょう。
帰り道に、神田で有名なかんだやぶそばで鴨南蛮を食べながら、試験を振り返っていた。あまり好意的には答えられなかったので、試験に落ちたかもしれないと思った。
試験結果
9日後の11月17日にオンラインで試験結果を確認した。
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あなたの得点 | 満点 | 合格点 | ||||
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60 | 100 | 60 |
分野 | あなたの得点/配点 (得点率) |
SHORT SPEECH | 15点 / 30点 (50%) |
INTERACTION | 21点 / 30点 (70%) |
GRAMMAR AND VOCABULARY | 12点 / 20点 (60%) |
PRONUNCIATION | 12点 / 20点 (60%) |
合計 | 60点 / 100点 |
今回の考察・反省
- 全体的にもっと対策に時間を費やし、スピーチの構成などを準備してくるべきだった。
- スピーチは分かりやすい話をし、1分半で終わらず、2分間答えるべきだった。
- 早口ではなく、ゆっくり話すべきだった。(発音や文法がダメだった。)
- 態度を協力的にするべきだった。
合格証書の受け取り
11月22日に紙の個人成績表と正式な合格証明書が届いた。
厚紙にカラーで印字された合格証明書はカッコイイ。
TOEFL iBTに取り組まれている人は、英検1級の受験も検討してみよう。