TOEFL ITP(PBT)のGrammar Sectionの取り組み方!- 文法は演習で理解を深める!
今記事ではTOEFL ITP(PBT)のGrammar Sectionの勉強の仕方について解説する。(正式にはSection2:Structure and Written Expressionと表記)
一部の大学・高校ではPlacement TestでTOEFL ITPが実施される。Grammarは学習に即効性があり、短期間でも点数を伸ばしやすいのでしっかり取り組んで欲しい。
また、本格的なライティング練習を始める前に、正しい文法を理解しているか一通り確認しておくと良い。全ての問題を正答できる文法力は最初から必要は無い。8割程度の正解率を持っていれば、ある程度文法的に正しく書けるだろう。
文法は①範囲に限りがあり、②要素ごとに問う問題なので、新しく学んだ文型・文法・表現が次の試験問題で早速問われて、得点できる可能性が高い。一方で、ReadingとListeningはパッセージの趣旨の理解、文脈理解、問題文の理解、語彙や文法の理解と色々な要素を複合的に含み、一朝一夕にはいかない。
問題形式とITPを勉強する意義
セクション | 問題数 | 解答時間 | スコアの範囲 |
---|---|---|---|
Structure and Written Expression | 40 | 25分 | 31点 – 68点 |
文法の問題は2種類だけであり、
- Sentence Completion (穴埋めー文中の下線部に正しい語句を補い文章を完成)
15問 - Identification of Sentence Errors (間違い直しー文章中の誤った表現を選択)
25問
いずれも4択の選択問題になっている。サンプルを参考にしてほしい。
この2種類の問題はWritingを意識している問題と解釈すればいい。
- 穴埋め問題=>今から文章を書こうとしていて、適切な表現を選べるかどうか
- 間違い探し問題=>既に自分がその文章を書いたと想定し、見直しで気づけるかどうか
特にWritingでは見直しが重要である。ネイティブでも見直しをしなければ文章にかなりの表現・文法・綴りの間違いを含んでいたり、文章が思いを伝えるためには非効果的・非効率だったりするからである。
要するに、標準的な書き英語の構造的・文法的に重要な要素の知識を測定することで、どのくらいWritingをする基盤ができているかを試している。
時間はあまり気にしなくて良い。最初は時間切れになるかもしれないが、解答時間25分対して40問なので、1問につき37.5秒を費やすことができる。文法力が上がれば、自然と時間ないに完答できるようになる。
学習教材
これは公式の教材と、かなり研究され尽くしているので市販の教材でも良い。
TOEFL ITP(R)テスト 公式テスト問題&学習ガイド
全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策
Powerful Codeというアドバイスが27個とPractice Test 4つで、情報の質・量は良い。(見本)疑問に思うPowerful Codeにさっと目を通し、Practice Testでどんどん演習しよう。
Learn 4 Good
ITP用の問題が沢山載っている。ただし、解説はない。その他、Exam English、GrammarBank.com、ThoughtCo.などを参考にすると良い。
<学習法1>全ての問題で文章構造を確認する
全ての問題を解く時、必ず文章の単文が5文型のどれになるか確認し、問題隅に書いておく。
特に穴埋め問題は文章の構造を確認する問題がとても多い。
(サンプルでは、1. Refrigerating meats ________ the spread of bacteria.とあり、retards以外はどの文型にも当てはまらないことになる。)
どの文章も単文に分解し、中学校や高校で学んだ五文型を確認する。
- Subject–Verb (SV)
- Subject–Verb–Direct Object (SVO)
- Subject–Verb–Complement (SVC)
- Subject–Verb–Indirect Object–Direct Object (SVOO)
- Subject–Verb–Direct Object–Object Complement (SVOC)
文法の文章構造は英語・日本語関係なく、どの言語にでも通じる考えである。ただ、骨格の仕組みが英語と日本では違うので、丁寧に確認する。
<学習法2>問題のタイプを文法・熟語・意味に分解する
文法を試す問題が中心であり、文章構造、態、時制のの一致、比較、関係詞、前置詞・接続詞・間投詞、倒置などが問われる。
しかし、それ以外にも熟語(的なもの)を確認する問題や文法的に間違いはないが意味的に間違いの問題もあるので、各問題を解く際に①文法、②熟語、③意味のどれを試している問題だったか、確認しておく。
②熟語の例)サンプルでは、7. A (A) deficient of folic acid (B) is rarely found in humans (C) because the vitamin is contained in a (D) wide variety of foods.とあり、(A)が不正解である。しかし、varietyがwideでも形容されるという組み合わせを知らなければ、(D)の選択肢が正しいかどうか分からない。
③意味の例)サンプルでは、5. (A) Electrical disturbances on Earth (B) are frequently caused (C) for storms (D) on the surface of the Sun.とあり、(C)が不正解である。しかし、これは文法的には文章は成立しており(多分)、意味的に間違っている。(syntactically correct, but semantically incorrect)
*訳するなら『地上の電気的妨害は太陽の表面上の嵐のために引き起こされる。』となり、もし本当にその文章通りの意味を意図していたならば別だがおそらく自然に解釈すれば『地上の電気的妨害は太陽の表面上の嵐によって引き起こされる。』と言いたかったはずなので、by stormsが正しいとなるはずである。
<学習法3>確信を持って解答したか
一問解くごとにその選択肢に確信があったかどうか確認し、問題隅に書いておく。
そして、答え合わせ時に、単に間違った問題だけでなく、①正解したけど理由を知らなかった問題と②確信があったけど間違えた(つまり文法を誤解していた)問題を意識して学習する。
上記のマトリックスのように①確信を持って正解した問題は理解していた、②確信を持って不正解した問題は誤解していた、③確信なしで正解した問題は偶々正解しただけであり、文法を知らなかった、④確認なしで不正解した問題は文法を知らなかった、に分解できる。
②と④は不正解するので気付きやすいが③は気付かずに見過ごしがちなので、気をつけよう。
<学習法4>3度は復習する
このブログの色々な記事で再三伝えている通り、復習をする習慣をつけておくことは大事である。学習法3で自分が知らなかった文法、誤解していた文法をチェックしておき、次回新しい問題に取り組む前に復習するようにする。
Section2:Structure and Written Expressionの学習法は以上である。文法は学べば学ぶほど比例して点数に反映されるので、頑張ろう!
Best! 😉