IELTSの受験結果と反省〜TOEFL iBTの受験者にとって受け方
IELTSを受けてきた。TOEFL iBTと比較しての結論は以下である。
- ReadingはTOEFLよりも長めだが、読みやすい。時間切れに気をつける。
- Listeningは穴埋めの答えを探しにくいが、TOEFLよりも聞き取りやすい。
- Writingの採点はTOEFLより厳しいが、問題は取り組みやすい。
- Speakingは英検一次試験とほとんど同じでTOEFLよりは答えやすい (参考)
試験の難しさはTOEFLを100とすると、IELTSは85くらいと思う。ちなみに英検1級は75くらいに感じた。
2016年07月24日と30日にIELTS (2DAY)を受験しに行った。TOEFLは10回以上受験したことがあるがIELTSは初受験だった。
普段はTOEFL対策をしている受験者向けに、IELTS受験のアドバイスとTOEFLとの違いを説明する。
ちなみに私の当時のTOEFL iBTのベストは107点でセクション別のベストは、
Reading 30、Listening 28、Speaking 26、Writing 27だった。
IELTS試験のための準備はIELTSの事前の学習対策は早めに始めよう!を参考にしてほしい。
筆記試験(Listening, Reading, Writing)の感想
以下は、IELTSの筆記試験の試験内容である。(7月30日)
説明(15分) | 9:00 ~ 9:15 |
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リスニング(40分) | 9:15 ~ 9:55 |
リーディング(60分) | 10:00 ~ 11:00 |
ライティング(60分) | 11:10 ~ 12:10 |
モジュール間の5分くらいで問題用紙の配布・回収をするが、休憩時間ではない。
試験前の必要準備から試験開始前まで
2週間前にマイページにアップロードされる受験確認書を確認する。受験番号、会場情報、集合時間が受験票に書かれている。私はJR市ヶ谷駅から徒歩1分のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターだった。
IELTSの試験は一斉に始まるのでTOEFLと違い、試験会場に早く行くメリット・デメリットはない。そのため最悪、集合時間のギリギリに到着しても問題ない。
試験室に持ち込めるモノは
- パスポート -> 本人確認
- 黒鉛筆 -> 筆記に必要、シャープペンシルは不可で鉛筆削りも不可
- カバーのない消しゴム
- ラベルの巻いてないペットボトルに入った水
黒鉛筆に関して、会場スタッフが芯が無くなれば削れるが時間が勿体無いので4本くらいは持ち込んだ方が良い。(やっぱりTOEFL iBTに比べてIELTSの受験は面倒。)腕時計の持込みは禁止されていて、会場内に大きい時計がある。
上記に加え、試験会場の部屋はRegistration Noで振り分けられるので受験確認書を持って行くと良い。
ちなみに2DAYの場合、Speakingを受けていないと筆記は受験できない。
試験会場とは別に荷物置き場があり、試験会場に持ち込めない荷物は預けることになる。透明で大きなPlastic Bagとシール2枚を受け取る。シールの一枚はPassportの裏面に貼り、もう一枚はPlastic Bagに貼る。持ち込めない荷物はPlastic Bagに詰め込み、荷物置き場に置きっぱなしにしておく。帰る時にシールを見せれば、持ち帰れるようになっている。
試験中のトイレ休憩はないので、事前に必ずトイレに行っておくようにする。
試験が開始される前に英語で試験監督から指示があり、マークシート型の用紙に必要事項を記入する。(英検の筆記試験と同じ。)その他の情報はテスト当日のスケジュールを参考にしてほしい。
Listeningはディクテーション問題に注意
Listeningは全部で30分ほどである。内容はTOEFLと比較すると短いし、講義などがなく論理に深みがないので、選択問題は易しく感じた。
しかし、ディクテーション(空欄の穴埋め)は対策が必要である。話自体は理解できたが、空欄の場所がどこのタイミングで流れているか分からず、何度も聴き逃してしまった。一種の情報処理能力が高く求められるので、問題慣れが必要である。
- 問題が流れる前に設問を確認する時間がある
- 問題文と照らし合わせながら聞くが、いつ該当部分が流れるか分かりづらく聴き逃しやすい
- 電話番号や細かい情報が回答になっているから、いったん全部聞いてから問題に答えることは難しい
- 聞けるだけではなく、スペルも正しく書ける必要がある
- 空欄穴埋めは該当箇所を探すのみなので、リスニングの理解とはあまり関係ない
- ブリティッシュイングリッシュだが聞き取りづらいアクセントなどは特になく、理解の妨げにはならない
Listening 内容は理解できているのに空欄を聴き逃すというもどかしさが残った。また、空欄の穴埋めはパッセージの理解とは関係ないことからListeningの面白みや醍醐味に少し欠けていると思う。(IELTSのListeningにはイマイチ賛同できない。)
さまざまなタイプの問題(選択問題、組み合わせ問題、計画・地図・図表の分類、用紙・メモ・表・フローチャートの穴埋め、要約・文章完成、記述式問題)が出題された。 具体的には車の修理や鳥の観測方法に関する問題だった。
Readingは読みやすいが時間切れに気をつける
Readingは60分で900 wordsほどのパッセージを3題。
文章は書籍、専門誌、雑誌、新聞などからの抜粋で、学術的なトピックに関して一般読者向けに書かれたもの。文章はTOEFL簡単であるし、論理的な問題が少ない。
問題は本文中から問われている箇所を見つける形式がほとんどである。Sample通り。
- ヨーロッパのシアターの歴史
- 眠らない動物
- 子供の教育方法は文化によって異なりそれぞれの方法は一長一短
パッセージは読みやすいが長めなので、時間の管理をしっかり行う必要がある。
WritingのTask 1は慣れておくべき
Writingは60分あり、Task 1では最低150words、Task 2では最低250wordsを書く必要 がある。
TOEFLの2問で50分であり、Question 1では150-225words、Question 2では300words以上を書くことが望ましい。
そのため、IELTSの方が時間の余裕があると言えるが、筆記とタイピングの違いは多少考慮する必要がある。
TOEFLと違い、Task 1の要約とTask 2のEssay Writingは20分、40分と目安は定められているが、与えられた60分を自由に使える点である。また、Task 2の方が配点がQuestion 1より高いため、初めに取り組むと良い。
私の試験問題では以下についてだった。
・富裕層と貧困層の差が広がる中、問題点と解決点は何か。
TOEFL Writing勉強法:アイディア出しと見直しが重要!で説明しているが、Writingの構成と読み直しをしっかりすると良い。
また、Task 1の要約の仕方をModel Answersから学んでおくことをオススメする。
試験結果と感想・反省
筆記試験日翌日から13日目にオンラインのマイページで確認できる。
ReadingとListeningの点数が同じで7.5だったのは意外だった。Readingは時間が足りずに急いだが、満点近くできていた感があった。練習問題を解いた時も間違いは無かった。Listeningは空欄穴埋めで聴き逃した部分が多く、7.0も行かないと思った。
WritingはTask 2のEssayに十分な時間を割けなかったのと、Task 1の要約の仕方をModel Answeから学んでいなかったのが反省点。採点基準はTOEFLと変わらないと思うので7.0以上は届くはず。
Speakingは焦って答えたのがよく無かった。(当方はかなり早口)話をかなり端折って答えてしまった。
うーん。もう一度、テスト慣れをして試験を受けたいところである。
次回があればきちんと対策してListening 8.0、Reading 8.5、Writing 7.0、Speaking 7.5でOverall 8.0を目指したい。
IELTSはTOEFLよりも点数を出しやすいと言われる試験なので、ぜひ読者の皆さんも受験してみてほしい。
Thanks for reading! Good luck! 🙂
Speakingの感想はTo be coming.