TOEFL Writing勉強法:アイディア出しと見直しが重要!

2017/05/29

Writingの勉強の基本はWriting Question 2ーIndependent Taskの対策を行うことである。

・賛成か反対かについて自分の意見を300wordsで書くエッセイ (30分)
(Do you agree or disagree・・・?)

Question 1(Integrated Task)はListeningとIndependent Taskの技能が高まれば、自動的に上達する。

なぜなら、読んだことと聞いたことを比較しながら要約する問題であるためである。

後は、対比しながらメモを取る練習と要約表現を覚えれば良い。(オススメ)

練習前に理解しておくべき採点基準

2 つの課題が 0~5 で評点され、その合計が 0~30 のスコアに変換される。(参照

何も書かない、off-topic、全く意味を為さないことを書くことを除けば、1以上の素点を必ず取れる。(スコアは8) (参照

  • Topic Development

①お題に対して的確に答えているか

②説明や例示などを用いて詳細に展開できているか。

③説明の統一性、一貫性、進行を見せているか。

  • Language Use

④語彙と文法を適切に使用する。

(完璧である必要はないが、理解を妨げない最小限の間違いである。)

以上の4つのポイントを高いレベルで満たしていると素点で5が取れる。

どれかが十分でないとその分だけ素点が下がると考える。

採点はAnalytical(分析的)ではなく、Holistic(全体的)な評価なので、

①~④を一個満たすごとに素点が1点上がる訳ではないが、近いものはあるだろう。

ちなみに、採点は言語的な特徴を自動採点する eRater® と内容や意味を採点する人間の併用である。(参考

個人的にはLanguage UseよりもTopic Developmentの技能の方が大事と考えている。
(つまり、言語の問題ではなく、論理的な思考発展力の問題)

・上記の通り、採点基準としてはTopic Development 3つ、Language Use 1つである。

・具体的で論理的にトピックを発展できれば、適切な言葉や文法はついてくる。

上記の理由から、まずはTopic Development能力を養成する必要がある。

使用する教材

教材はETSの過去問ライティングのトピック185題を使う。

Speakingの勉強で既に使用したお題が良い。なぜなら、Writingはかなりの労力を使う学習であり、取り掛かるのに重い腰をあげる必要があるからである。しかし、Speakingで既に一度取り組んだお題であれば、Writingも取り組みやすい。

特にSpeaking Q2とWriting Q2は同じ選択型の質問(Preference型)であり、大いに役立つ。

writingtopics.pdf

学習の頻度は週に1回、2回ほどで良い。(Writingの点数だけ低く、集中的に点数を上げたいのであれば別であるが。)

Writingの効率的な勉強は次の3段階で勉強していくと良い。まずは、重要な採点基準であるTopic Developmentの練習から始まり、簡単なEssayの間違い探し、そして英語表現の練習に移行する。

Step 1. A4メモ書きでアイディア出しの練習をする

目標:2分間で300 words以上の話を展開できる力を鍛える!

用意する物: A4の紙と筆記用具

練習方法:お題にたいして、頭に浮かんだことをA4の紙に書き続ける。

一行に対し30字ほどで、6〜9行を1ページに書くと良い。

(ページの隅にその日の日付を付けておくと整理しやすい。)

・Writing Q2は2択の問題であり、極端に見える意見は否定しやすい。従って、そうでない意見を選択すると良い。

・見出しは疑問系にする方が話は発展しやすい。

・理由は3つにする。その下に具体的な説明、経験談、例を入れると話を発展しやすい。

・初めは日本語で書いても良く、慣れたら英語で書く。ただ、日本語で書く場合はトピック展開に適切な英語表現を調べるようにする。

・どのくらいのメモ書きがあれば、どの程度の文章量を書けるようになるか確認する。

A4メモ書き練習の例

“Do you agree or disagree with the following statement? Parents are the best teachers. Use specific reasons and examples to support your answer.”

①立場) 両親は最良の教師か? おそらく違うだろう。(Parents are best teachers? Probably not.)

どちらかと言えば、両親を最良の教師というのは極端な立場であろう。

従って、否定的な立場を取る。(Position: “No.”)

②理由1) 各教科の専門性においては学校の教師の方が優れているだろう。

(School teachers: expertise of subjects)

→ 例)数学の講師は大学で数学を学び、学位を持っている人が多い。一方で、そのような高い技能を持っている両親は少ないはず。(Math teachers have B.A. in Math. Parents do not.) また、講師経験も豊富であり、教え方が上手である。(Moreover, their teaching experience allows them to teach the subject better than parents do.)

③理由2) 両親はコミュニケーションの取り方に優れているか? ->学校の先生も優れているはず。(Communication Skills)

→ 親は毎日、自分の子供と接していて、コミュニケーションの取り方を熟知している。また、親は自分の子供に割ける時間が十二分にある。(More time to spend)

→反論) 学校の先生も色々なタイプの生徒と接していて、生徒と仲良くなるのが早い。また、いつも全ての生徒に話す必要はなく、必要な時に十分な量のコミュニケーションを取り、他のコミュニケーションは生徒同士の方が良い。(The communication methods and class students)

③理由3) 両親の方が子供を見れる時間は長くないか? 学校の先生は一人一人の生徒のことをよく見ているのか?(Look after children)

→ 反論) 長い時間見ている方が子供の状況を的確に分析し、アドバイスできるとは限らない。専門的なトレーニングを受けている講師の方が瞬時に生徒の状況を把握し、必要があれば助けることができる。(Trained and experienced)

→ 体験談)私が同級生にいじめられている時、両親は私が悩みを持っているのを分かったが、具体的には何かわからなかった。学校の先生は私の体の傷やあざに気付き、何が起こったかを理解した。いじめている生徒を見つけ出し、説得することで問題を解決した。トレーニングによる注意力の差。(Awareness)

以上のようなアイディア出しはメモ書きを行うことで自然とできるようになる。他にもTopic Developmentを理解するために 話の並列、繰り返し、脱線、無関係なことを話すことなく、お題に対して流れのある一本の話をする。を参照してほしい。

Step 2. 簡単な文法・スペルの見直しのクセを身につける

目標:自分で発見できる英語の間違い、特に簡単と文法とスペルエラーを修正できるようになる。

用意する物: Grammar checkerやSpell checkerの付いていない文書ソフトウェア

練習方法

Grammar checkerやSpell checkerの付いていない文書ソフトウェアで英文を書く。

②パラグラフ毎に文書を見直すようにする。 Spell error, 間違った文法を可能なかぎり、見直しで見つける。

文法に関しては特に、

  1. 文章構造(副詞を文章の後ろに配置するなど語順も含めて)
  2. 三単元のS (名詞が単数形か複数形か)
  3. 前置詞(onなのか、inなのか、atなのか)
  4. 時制(主節と副節の時制の一致や完了形など)
  5. 冠詞(aかtheか)

などの表現に気をつける。

③ 見直し後の文書をGrammarとSpell checkerの付いた文書ソフトウェアを使用し、自分で注意できていなかった間違いを学ぶ。

Writingでは見直しが肝心である。Writingでは一文一文の単語・文法が正しく、また文体としてもある程度まとまっていれば高得点を取れるからである。また、必ずパラグラフ毎に見直しを行おう。パラグラフ毎に行えば、読み直しし易いし、間違いにも気づきやすい。

Step 3. 言い換え (Writing高得点のために)と高度な表現を身につける

目標:表現を言い換える技術と伝えたいことを正確に伝えられる高度な英語らしい表現と言い換える技術を身につける。

意義

☑︎言い換え(Parapharase)の重要性は日本語にはない概念である。

Writin Q1は聞いたことの要約、Q2はTopicに関する自分の意見である。聞いた情報やtopicを如何に別の言葉に言い換えて表現するかが、英語力の一部として評価される。

例)次の二つの文章はBBCの1つの記事の中に書かれており、aheadとleadという2つの単語を使って言い換えている。

Mrs Clinton is ahead by 1,712 to 1,004 in the race to reach 2,383 delegates.

Donald Trump leads Ted Cruz by 739 delegates to 465

US Election 2016: Sanders wins Washington, Alaska and Hawaii

英語には言い換え力(Paraphrasing)による表現力は素晴らしいとみなす文化がある。だから、他人の考え、主張、表現を断りなしに使用することをplagiarism(剽窃)として厳しく罰する風潮がある。

一方で、日本語はその要素は全く強くない。現代文の試験で、『本文中から抜き出して答えよ。』という問題が非常に多い。そもそも、和歌では『本歌取り』という、有名な古歌の表現を自作に取り入れて作歌するなど、表現をそのまま借用する文化がある。

☑︎高度な英語表現を使えることはWritingで高得点を取るために、必須条件ではないが、十分条件である。

(採点基準にはword choice and idiomaticityと書かれている。)

用意する物: 類語辞典やGoogle

練習方法

パラグラフ毎の見直し時に言い換えや格調高い表現を考える。

言い換えは類語辞典やGoogleで調べる。

パラグラフ毎の見直し時に言い換えや格調高い表現を考える。

例えば、《say synonym》をGoogleで検索する。

suppose, assume, imagine, presume, take as a hypothesis, hypothesize, postulate, positなど色々と出てくる。

格調高い英語の表現の特徴

① 英語らしい文章は副詞+動詞より形容詞+名詞

『一生懸命に頑張ります。』、『とても感動しました。』など、日本語では副詞と動詞で表現することが多い。

そのままで感覚で英作文すると、

The chemical substances have negatively influenced the environment of local animals nearby. 

しかし、英語では重要な言葉を形容詞+名詞で表すことが多い。

例えば、have, get, put, give, hold, make, come, take, bring, causeなどの軽い動詞の後に

説明をする形容詞+動詞(tremendous damage, significant impactなど)をおき、

前置詞に説明される名詞を置く。

The chemical substances have had (caused) tremendous environmental influence (damage) on local animals nearby.

 軽い動詞+(形容詞+)名詞+前置詞の例

・have (significant) effect on, have (massive) impact on, have (huge) influence on,

・get rid of, get the sense of, get the knack of, get in touch with

・put emphasis on

・take advantage of,

・hold (primary) responsibility for

・make an effort to

・give birth to, give rise to

他にも、

This experience allow me to develop basic fundamental skills. 

など、主文の動詞ではなく、形容詞と名詞が大きな役割を担う文章が英語には多い。

②接続副詞(転換語)

First, Next, Finally, Moreover, However, In addition, Therefore, Hence, On the other hand, In my opinionなど、

Transition words (転換語)を効果的に使用する。(参考)

③ 形容詞に代わって数量詞 (Quantifier)を使う。

Many booksの代わりにa large number of books

various programsの代わりにa variety of programs

というように形容詞ではなく数量詞を使用する。

他にも、range of, amount of, number of, piece of, plenty of, heaps of, a load of, loads of, tons ofなどがある。

最後に、語彙に関しては独自で作った表現は使用せず、必ず見聞きしたことのある表現を使用するようにしよう。

④ 形式主語

これも中々日本人が思いつかない英語らしい表現方法である。

It is not easy to ~

It is necessary that  ~

It is impossible to ~

It is obvious that Tom likes Maria.

⑤ 無生物主語

The news surprised me.(私はそのニュースに驚いた。)

Repeated practice makes a man perfect.

His experience enables him to do what he feels like doing at the time.