Writing Questions 1の対策方法:対比・要約表現、3つのポイント指摘、リスニング
基本的にQuestions 1の一番の対策、得点源はListening力とWriting Question 2の純粋なEssay Writing力を強化することである。
Listening強化:Listening勉強法: 長く聞くよりも『意識して』聴き取る
Writing強化: Writing勉強法:アイディア出しと見直しが重要!
しかし、Writing Question 1もかなり特徴的な試験であるので、対策方法を説明する。
問題形式の理解:ReadingとListeningは対比関係にある点に注目
問題形式は以下になる。
- 250-300 wordsほどのアカデミックトピックのパッセージを読む
- その後、パッセージに関する教授の講義を2分ほどListeningする
- 読んだPassageに関連づけながら聞いた講義情報を20分で150~225 wordsほどに要約する
問題の特徴は以下である。
- Passageの主張は1つあり、サポートするポイントが3つの4段落構成 (参考)
- Listeningの講義ではPassageの主張に反対であり、3つのポイントに反論したり、否定している
- 自身の意見は必要でなく、内容理解と要約の問題である
- PassageはListening中には読めないが、Writingの解答中に画面左側に表示される
- ノートはReading中、Listening中ともに取れる
採点基準:Listeningのポイントを中心にエッセイを展開することと、3つのポイントを必ず指摘すること
採点基準であるWriting Rubricsの内容を要約すると
- Listeningした講義から重要な情報を選んでいる
- Readingに関連付けながら、首尾一貫して、正確に講義内容を説明している
- 解答はよく組み立てられている
- 偶にある言語的な間違いは、内容や論理の正確性と精度を損う説明にはならない程度である
1と2と3がTopic Development、4がLanguage Useであり、Independent Writingと同様に大きく2つの採点基準があると解釈できる。そして、やはりTopic Developmentの方がLanguage Useより採点基準に細かく説明されている。
ただ、この問題独特である気をつけたいポイントは2つあり
①Readingの内容<<Listeningの内容を中心に要約すること
②3つのポイントを必ず指摘すること
である。実際、Readingの内容はあくまでListeningの内容の比較に使われる程度で良い。また、3つのポイントのうち1つでも欠けると大幅な減点を受ける。
Effective wordsが150-225wordsとなっているが、文章の量に関しては225 wordsを超えても構わない。人間の採点者にはワード数は表示されず、あくまでも書かれたエッセイの内容を採点対象としている。
対策1)ListeningとReadingの対比をしながらメモを取る
基本的なリスニング力があれば、あとはReadingとListeningの内容を対比しながらメモを取れば良い。
- Writingのセクションを始めるまでに試験会場で配られるスクラッチペーパーの中央に鉛筆で線を入れる
- Passageを2分ほどで読み終え、書かれている理由3つを紙の左側に書いておく
- Listening中はその理由の反論+補足説明を右側に対比する形で書いていく
Passage主張<ー>Listening講義の主張
①Passage理由 <ー> Listeningの反論+補足説明
②Passage理由 <ー> Listeningの反論+補足説明
③Passage理由 <ー> Listeningの反論+補足説明
と紙にメモしていく。
対策2)典型的な要約表現と対比表現を身につける
この問題で頻繁に使用する要約表現と対比表現を身につけておく
『〜言った』系の表現:(3つの理由×2つの立場)=6個以上身につけておきたい
The lecturer talks about・・・、He/She says・・・、This indicates that・・・
他にも、explain、state、claim、tell、suggestなどがある。
『始めに、2番目に、3番目に』
First,・・・、Second,・・・、Third,・・・
『しかしながら、』『一方で、』
however, on the other hand, but, nevertheless, nonetheless, though, althoughなどがある。
『言い換えれば、』
In other words,
『〜と比較すると』
~ compared to・・・
対策3)やっぱりListening力が一番の得点力
基本的に講義の内容をしっかりlisteningし、語彙や文法の間違いが無難であれば高得点を取れる。(5点中の3点か4点)
逆に、高得点を取れない理由はlistening内容が聞き取れなかったが圧倒的に一番多い。
採点基準4の『偶にある言語的な間違いは、内容や論理の正確性と精度を損う説明にはならない程度である』とあり、採点者の理解を妨げないほとのwritingができていればよく、基本的には内容理解の方が重要である。
もちろん、満点を取るためには適切な要約表現や言い換え表現を学んだ方がいいが、スコアリポートの結果がLimitedやFairのレベルの受験者はListening力を上げる方が先である。
- Good (24–30)
- Fair (17–23)
- Limited (1–16)
Listeningの鍛え方はTOEFL iBT Listening勉強法: 長く聞くよりも『意識して』聴き取るを参考にして欲しい。
対策4)模範解答から学ぶこと
模範解答から学ぶことは非常に大事である。
解答例はETSのSample ResponsesやTOEFL® TVを参考にしてほしい。
- 面接を上手くなりたいなら面接官をしてみる
- サッカー上手くなりたいなら監督をしてみる
良いパフォーマーになりたいなら、採点者や評価者の目線で考える、研究することがどの分野でも大事である。
対策5)言い換え表現(paraphrasing)をできるようにする (上級)
Paraphrasingとは”expressing the same idea in different ways”とTOEFL® TVに紹介されている。
これは講義内容のlisteningをしっかりでき、要約表現と対比表現が十分にでき、満点を取る段階で取り組むと良いだろう。
というのも、言い換えは難しく、下手をすれば間違った英語の使用、原文の意味を間違って説明することに繋がる。
言い換えの技術としは
- 単語を言い換える
- 別の熟語を使用する
- 文章構造を変化させる
などがある。しかし、逆に
- 言い換え表現が英語的に正しくない
- 元々の情報の意味を変えてしまう
- 余分な情報を足してしまう、または良い足りなくなってしまう
- 固有の言い方も変えてしまう (固有名詞)
などは避けたい。