イマイチだったTOEFL iBT参考書
TOEFL iBT お薦め参考書!ではETSの過去問とBarron’sの問題集がお薦めであることを説明した。
実は筆者はこれらの参考書以外の教材も試したが、内容と効果はイマイチだった。
今回はそれらの教材を紹介する。
TOEFL® Practice Online (ETS)
まずはETSが提供するTOEFL® Practice Onlineである。
この教材では、実際のTOEFL iBT試験と同じ形式の問題を受けられる。
しかし、この教材の一番の弱点は、一度しか受けられないことである。
見直しができないので、何が良くなかったと分析・復習することができない。
しかし、TOEFL iBTの点数アップに大切なのは、分からなかった単語や発音などを何度も復習することである。
また、この教材にはスピーキングやライティングの回答をコンピューターが採点する。
しかし、その採点基準は実際の試験の採点基準と比較すると、かなり易しく、大きくかけ離れている。
そのため、この教材は役に立ちにくい。
しかも、現在は過去5回分の試験を徹底的に勉強できるETSの過去問があるので、そっちがお薦めである。
LONGMAN PREP COURSE FOR TOEFL IBT (PHILLIPS)
LONGMAN PREP COURSE FOR TOEFL IBT(2E)
この教材は2回分の模擬試験が含まれている。
この教材の弱点は2回分の模擬試験が本番よりも大分易しいことである。
- リーディングは長文と設問を合わせた長さが本番より短い。
- リスニングは本番より少々ゆっくりである。
- 全体的に単語レベルが高くない。
スピーキングとライティングの問題は本番の形式と近いので良い練習になる。しかし、実際の試験の問題形式とやや異なる。
従って、あまり参考にならなかった。
実際のTOEFL iBTの試験よりも難しいBarron’sの5回分の模擬試験の方が参考になるだろう。
Cracking the TOEFL iBT (Princeton Review)
この本にはTOEFL iBTの練習本というより、練習も含めた攻略本である。
しかし、攻略法は詳細過ぎるし、それほど役に立つ訳でもない。
また、模擬試験は実際の試験とかなり問題形式が違う。
従って、あまりお勧めできない。
日本のTOEFL iBTの参考書
私が読んだ日本のTOEFL iBTの参考書は有名どころの一部だが、次の特徴があった。
- 実際の問題形式に準拠していない。
- 問題が実際よりも易し過ぎる。
- 模擬試験がない、または練習問題が少なすぎる。
これならば過去5回分の試験を勉強できるETSの過去問の方が役に立つ。
単語も単語集を買うのではなく、実際の試験問題から勉強する方が良い。