UBC交換留学 2009年08月 報告書 (日本語)

2017/02/18

初めに

関西学院大学に在籍の3年次、2009年09月から2010年5月までブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia, [UBC])に交換留学した。その事に関して、役に立つ情報を提供したい。

この報告書を読めば交換留学に関して重要な情報が十分に得られるように明確に分かり易く記述していきたい。特に以下の人に役立つ情報を提供したい。

・UBCへの留学を考えている人
・経済学を学びたい人
・大学院への進学を考えている人
・資金面に不安を持つ人

毎月の報告の形式は①勉強面②生活面③その他(準備、オリテン、イベントなど)に分けて記していく。また、報告書の展開として一般的な話から進めていき最後に個人的な感想を書いていく。8月の定例報告は始めなので準備のことを書いていく。

私は先生方や先輩方から色々なアドバイスを、職員の方々や奨学金関係の方々などからたくさんのご協力を頂いた。その人たちの恩に報いるため、また次の人達のために、この報告書を通してできるだけ有益な情報を報告したい。

I. UBCを選んだ理由

大学選びは①先生から自分の分野に適した大学をお聞きする②地理的に選ぶ③奨学金や物価で選ぶ④ランキングなど学校のブランドで選ぶ⑤大学のHPを調べるなどがある。

私の場合、地理的にはアメリカかカナダにしようと考えた。そして、先生にお聞きしたところUBCで経済学の評価が非常に高いとお聞きした。UBCは経済学の世界ランキング20位前後である。また、UBCキャンパスのあるバンクーバー市は雪も降らず世界一住みやすいと有名なのである

ブログ追記) 何を目標にするかで選ぶ基準は変わる。

Ⅱ. 事前手続き

留学までの準備を記述する。留学前の準備やスケジュールに関する情報が少なく不安になる人が多いと思うからである。以下は採用から渡航までのプロセスである。なお、以下の内容は毎年同じではなく、行く大学によっても違う。

1月 留学事前説明会①
2月 願書提出、寮申込み、Meal Plan申込み、履修科目選択(一次)
3月 奨学金申し込み
4月 説明会②
5月 説明会③、VISA取得、履修申し込み(2次)、外貨預金口座開設、航空券取得
6月 説明会④
7月 説明会⑤、留学届など各書類提出、オリエンテーションの申し込み、EAL(早期入寮)の申し込み
8月 荷物準備

  • UBCの場合、願書、寮、ミールプラン、授業選択などのほぼ全てがインターネットでの申し込みである。
  • カナダの場合、VISAの取得はWEBサイトで要綱を確認して用紙を印刷し郵送する。それほど煩雑ではなかったが何の書類が必要なのか早めに確認した方がいい。
  • 履修選択は5月に紙で提出した科目がWEBのページに反映される。そこから、選択し直すことも可能である。ただし、WEBでは専修条件の証明が面倒なので5月に提出する時が一番簡単である。また、人気のある授業はすぐに埋まるので早いうちに申し込んだ方がいい。
  • 航空券の取得はできるだけ早い方がいい。安いチケットから埋まっていくからである。伊丹→成田→バンクーバーのチケットは8万円程度だった。
  • 寮はwebsiteで調べて決定する。一番安く、授業棟に近いPlace Vanierにした。
  • 13の建物がある。各々の建物に名前があり、私はTec de Monterreyという建物に入った。
  • ミールプランは後からチャージできるので一番安いプランを申し込むといい。寮食については後で記述する。http://www.housing.ubc.ca/totem/mealplan.htm
  • カナダで口座を開いた後に家族に依頼して日本の口座から電子送金で振り込むと一番安いレートで両替できる。現金での両替はレートが悪い。ちなみに、私は円高の時に外貨預金口座を開いて貯金しておいた。
  • EAL(Early Arrival Living)に申し込めばオリエンテーションの5日くらい前に入寮できる。
  • UBCのE-mail accountに3月にIDを作った時から手に入れることができる。https://my.ubc.ca/render.userLayoutRootNode.uP
  • 大学のWEBサイトを渡航前に全部チェック。→イベント、設備、サービス、単語が分かる。留学先の銀行、携帯のWEBサイトのチェックは逆に事前にしなくても簡単にできた。

 

Ⅲ. 荷物

半そでシャツ、長袖シャツ、ズボン、下着、上着(各四枚ずつ)、スーツ

裁縫具、タオル、洗面器具、教科書、靴、英語で書かれた日本のマンガ、カッパ、ケーブル、目覚まし

圧縮袋、アイマスク、トラベル枕、カメラ(4ギガ)、パスポート、電子チケット

ブログ追加)
ちなみに今はこのような荷物である。
– Underwears (4)
– Socks (4)
– Half and long sleeve Undershirts (3)
– Sports shirts (5)
– Casual shirts (3)
– Three quater pants (4)
– Bath Towels (2)
– Hand Towels (3)
– String for drying clothes.
– Jeans (2)
– Down Jacket
– Light and middle collapsable Jackets (2)
– Cleaning rollers
– Middle and Small Compressing bags (10 and 5)
– Medicine
– Tie
– Gam tape
– Dry cell battery (10)
– Hokkairo
– DVD viewer
– Fabreeze
– Semi-formal Shoes+Deodrant
– Plastic bags (5)
– Hair Dryer
– Spare Razor (4)
– Rubber bands
– Tooth Brush and paste (3)
– Sewing sets
– Chopsticks
– Pen Light
– Screwdrivers

 

Ⅳ. 事前勉強

私が留学申し込みから渡航までにした勉強で効果的だったものを挙げる。

英語

・TOEFL

教材は視聴覚室にある過去問のみ。リスニングは精聴、リーディングでボキャを増やした。

一番参考になった本は…TOEFLテスト一発で合格スコアをとる勉強法(中経出版)

・一般英単語&リーディング

図書館にあるFinancial Times、BBC-Learning English、Yahoo!の記事。

・一般英単語&リスニング

視聴覚室にある映画、ドラマ

・スピーキング

留学生と会話、英語のマンガ(WEBで入手できる)、ラジオ英会話

・ライティング

ライティングの本、Purdue大学のWriting Labのページ:http://owl.english.purdue.edu/

専門科目

私の専門は経済である。

Principles of Macroeconomics  N. Gregory Mankiw

Principles of Microeconomics N. Gregory Mankiw

易しい英語と文章で理解しやすい。海外の大学の基礎クラス(Econ101,102)では良く使われている。図書館で借りるかアマゾンで安く手に入る。

Ⅴ. 予算

費用に不安がある人が多いと思うので毎月何にどのくらい使ったか報告する。。バンクーバーではこのくらいかかるという参考程度である。

準備資金

大体系120万くらいの予定である。後述の佐伯海外留学支援奨学金にほとんど依存している。

・奨学金

私は 佐伯海外留学支援奨学金いう一括100万円の学内奨学金を受け取っている。
毎年、受賞者は3名で応募者は50から100人に及ぶ。
年によって競争の厳しさは違うが、成績(平均点85点以上)、明確な留学志望理由、高いTOEFLの点数(iBT 80点以上)は欲しい。
ちなみに私は平均点87点、志望理由は3、4年生レベルの経済学の勉強、TOEFL ITP 567点だった。

また、私の年の1次審査は日本語小論文(時事問題と留学志望の理由について)と英語のグループ面接(環境問題をテーマに他の受験者と5分話し合う。)だった。2次審査は日本語による個人面接だった。面接官は4人で教授だった。ちなみに私は図書館から英語原書の経済学の教科書を3冊面接に持って行き、自分がどれだけ留学の準備をしてきたか説明した。

・予定費用

・日本円
航空券9万、カナダドル現金1万分、Visa申請1万=11万円

・カナダドル
保険など300ドル
寮3500ドル(700ドルは申込み払い、残りは10月と1月に支払う。)Visaかチェックかinteracで支払える。
ミール3500ドル
教科書1000ドル(見込み)
生活費1000ドル(見込み)
旅費1000ドル(見込み)
予備2000ドル

1ドル=85円で約106万

ただ、事前の荷物準備なども考慮すれば140万円くらいが望ましい。