【保存版】真剣に英語を身につけたい人へ、非常に強力な5つの心構え

2017/08/18

真剣に英語が上手くなりたい人へ

筆者がTOEFLや留学などで英語を学ぶ中で習得した英語力を上達させる強力な心構え5つを紹介する。英語力を身に付けたい人は下記のような願望を多かれ少なかれ持っている。

  • 映画、ドラマ、新聞など、スラスラ分かるようになりたい
  • 帰国子女みたいに英語を不自由なく使えるようになりたい
  • 近い将来、英語圏の国に住みたい
  • 近い将来、留学して専門科目を学びたい
  • 将来、英語を使って働きたい

実用的な英語を学ぶためには日々のちょっとした意識と行動の積み重ねが大事である。ちなみに心構えは英語で”Mindset”と言う。

心構え1.English Only Ruleを自分に課す

English immersion(英語に没頭すること)という、元々は母国語に頼らずに英語だけで生活する・科目を学ぶ・仕事する・考えるという学び方がある。そこでは、短期間に劇的に英語力を上げる方法としてEnglish Only Ruleが推奨されている。

外国語を使い続けるのはストレスであり、母国語に頼ってしまいがちだが、情報のインプット・アウトプットと、考えることを英語でできるだけ行うように心がける。

しかし、現実的に日本の社会にいながら24時間英語のみを使うことは難しい。そのため、以下のように日本語の代わりに英語を積極的に使用する習慣付け・環境を作ることが大事である。

お勧め1)日本語のテレビでなく、英語のドラマや映画を観るようにする

例えば、見放題のAmazon プライム・ビデオなどを活用し、日頃からドラマ・映画・ドキュメンタリーを観るようにする。

お勧めのドラマ

  • Friends・・・20代のアメリカ人たちによる定番コメディ
  • The Mentalist・・・心理学的アプローチから痛快に難事件を解決する
  • Supernatural・・・爽やかな兄弟が悪霊や化け物などの超常現象に立ち向かう

お勧めの映画

お勧めのドキュメンタリー

  • Planet Earth・・・世界中の大自然の環境や生物を特集している
  • Earth・・・ネイチャードキュメンタリー

時間さえあれば動画を観るだけで一生楽しめるだろう。

お勧め2)好きなYou Tubeチャネルを見つける

今の自分のレベルや興味にあった、そしてほぼ毎日新しい動画が出ているYou Tubeチャネルを見つけよう。啓蒙・教育系、ライフハック、ニュース、自然、音楽など、様々な種類がある。

例えば、世の中の素晴らしいアイディアを各業界の著名人がプレゼンテーションしているTed

こちらのEnglish with Lucyの動画では美しいBritish Englishを学べる。文法に特化した動画リスト語彙に特化した動画リストリスニングに特化した動画リストなどがあり、目的に応じて楽しく学べるようになっている。

毎日、とにかく色々と話題を提供するThinkTank

毎日、世界中の色々なニュース動画を上げるBBC News

自然を紹介するNational Documentaries

 

お勧め3)空き時間に毎日の出来事を英語で実況・説明する

日々起こっていることを声に出して英語で実況してみる。通勤中、お昼休憩中、帰宅してシャワーを浴びている時など、ちょっとした隙間時間にその日起きたことを英語で説明してみる。

簡単な日々の実況英語の例 (通勤中)

This morning, I went to Starbucks nearby my home station. All employees working there are always nicely smiling and talking to me, so I feel more energised and motivated for the day.

Well, I have to work on making powerpoint slides as soon as I get to the office, because I am going to give a presentation to my clients later this afternoon.

身の周りの様々の状況を実況することを習慣にして、日々コツコツと練習するだけでも英語技能は飛躍的に伸びる。

お勧め4)毎日、30分は英会話の時間を設ける

これまでの日本での英語学習の弱みは気軽に英会話ができず、スピーキングの十分な練習ができなかったり、やる気がなかなか湧かないことだった。

しかし、幸い2010年過ぎから格安のオンライン英会話が充実してきた。これはちょっと前なら考えられないほど便利なサービスである。

特にDMM英会話はSkypeを使って格安のオンライン・レッスンを受けられる。世界中の講師と様々な社会問題について日々話し、ひたすら英語の表現や発音・イントネーションを(楽しく)学べる。

従来の通学型の英会話学校に比べると格安である上、講師のレベルもかなり高い。Daily Newsなどの日々の生活と関連する題材を教材にすると良い。

お勧め5)空いた時間にニュースを読んで、要約する

これらのニュースはたっぷり時間をかけて読むと逆に中だるみしやすいので、ちょっと空いた時間に集中して読むことをお勧めする。

読んことを言い換えるだけで良いので、要約して言ってみる練習を心がけよう。

English Only Ruleのコツ

  • 毎日できるだけ楽しく見れる、役に立つ、興味のある動画を見つける
  • 全部を意識的に理解しようとはせず、できる部分のインプットとアウトプットを行う

可能であれば調べ物をする時も基本的に全て英語で行い、日本語の解説に頼らない。英和・和英辞書ではなくて英英辞書を使う。上級者でも辛いが英語力は劇的に改善する。

心構え2.少し分からない・難しい環境に飛び込むこと

  • 習うより、慣れよう
  • 理屈より、感覚を覚えよう
  • 順序良くより、たくさん触れよう
  • 細かいより、よく使う表現を身につけよう
  • ちょっと易しいより、ちょっと難しいものに取り組もう

教科書を使って分かる部分を積み重ねて行くのが学校の英語、アニメやテレビドラマなど全く分からない状態から始めて分かるを増やしていくのが実戦の英語である。

現在の学校の英語教育は基本的にイチから学び始め、分かっている部分を積み重ねていく。

“I am Ken.”や”This is a pen.”から始めて、徐々にtell、policy、argueなど難易度の高い語彙とbe動詞、疑問詞、命令文、現在進行形などの文法を順番に学んでいく。

しかし、英語力を本当に上達させるためには理屈よりもひたすら練習である。習うよりはまずは慣れることで、理屈が分からなくても感覚で使えるようにする。スポーツと同じで頭で理解するより、心と体が覚えているからこそ自然に使える訳である。

教科書で順序よく学んでいくのではなく、一気にたくさんの生の英語に触れることで、細かい表現よりもよく使う表現を身につける。脳は上手くできていて、多くの分からないものに遭遇した時、一番大切なもの・よく使うものから理解していく。

状況が異なるとはいえ、オランダの英語教育では単語や文法をしないにも関わらず、英語を実際に使用することで非常に高い英語力を持っている。

そして、教材は少し易しいよりも、少し難しい教材に取り組み、易しいものから難しいものへと徐々に上げていく。分からないことに対して、自分で学ぶ積極性を身につけることで、英語学習の量と質を高まっていく。

例えば、子供用アニメ → 日常会話 → ビジネス → アカデミックというようなトピック順である。

難しい・分からない状況でこそ推測力を鍛えられる

単語・文法が分からない、背景知識がなくて内容が分かりづらい状況は英語を使っていると日々起こる。全てを調べるのは効率がよくないので、重要な部分のみ調べ、他は文脈から内容を推測する必要がある。

分かっている背景知識、文法、単語から文脈的に分からない部分の意味を理解するのは一朝一夕で身につく能力ではなく、訓練が必要である。

日本の英語教育でこの推測力の大切さはあまり聞かないが、第二言語を学んでいる海外の人にとっては一般的な概念である。

心構え3.4技能を5:2:2:1の比率で実践する

4技能とはListening、Reading、Speaking、Writingの技能のことである。従来の英語教育ではこの比率が1:8:0:1くらいであり、Readingに大きく偏っている。

しかし、言語の基本はListeningとSpeakingの音であり、特にインプットのListeningは重要である。

  • Listeningはスポーツで喩えるならランニングと同じくらい大切
  • Listeningを制するものは言語を制する

ReadingとWritingの文字の情報はじっくり考えて理解できるが、ListeningとSpeakingの音声の情報はその場で消えて行く情報であり、即座に理解する必要がある。

そのため、Listening:Reading:Speaking:Writing=5:2:2:1の割合で使用する。

実際に、留学のための高レベルな英語力を試すTOEFL iBTの試験でも、Listeningは試験問題全体の58%に関わってくる。

また、Writingが1であるが、Listeningで音感を入れ、Readingで書き言葉を読み、Speakingでアウトプットをすれば、既にある程度Writingの練習になっている。

音声(リスニング&スピーキング)と文字(リーディング&ライティング)の割合は7:3である。約3分の2の英語は音を使用し、約3分の1の英語は文字を使用することを目安にする。

同様に、インプットとアウトプットの比率も7:3である。

4技能を混ぜ混ぜにして使う

現実の生活がそうであるように英語の4つの技能を混ぜて使うことを意識しよう。リーディングまたはリスニングをして、スピーキングやライティングをするという形である。

それぞれの技能は独立して使うこともあるが、混合して使うことも非常に多い。また、そのように実践する方が、英語力の伸びは早い。

例えば、自分の好きなニュースやYou Tube動画を見た後に意見や要約を20~30秒で言ってみるだけでも良い。

心構え4.様々な状況と分野で英語を使ってみる

英語力は下記のように考えると分かりやすい。

× 英語という技能が1つあり、色々な場面に適応できる

 色々な状況で使える英語を合計した技能が英語力である

確かに、知っておくと役に立つ一般的な英語の語彙・文法・表現は多くある。(One dayとsomedayの違い、complexとcomplicatedの違い、like to~とlike ~ingの違いなど)

一方で、それ以上に特定の状況や分野でのみ使用する語彙、文法、表現もとても多い。また、どれだけ英語が上手い人でも、考えたこともない・知らない話題に対しては理解も説明も難しい。

例えば、英語が得意だとしても、『ヨーロッパの難民、移民問題についてどう思いますか』と聞かれ、それについて考えたことが無ければ答えることは全くできないだろう。

そのため、様々な状況や分野について英語で触れる経験をし、その話題固有の自分や他人の意見、表現、文法を知ることが大切である。

特定の状況の例

  • 学校、仕事場、家事、友達と遊んでいる時、旅行中
  • ニュースを読んでいる時、映画・ドラマを観ている時、教科書を読んでいる時
  • 政治、社会、法律、経済、ビジネス、IT、数学、物理、化学、生物、芸術、歴史

心構え5.英語を学ぶことを楽しむ!継続は力なり

楽しむこと、情熱を注げることは長期的に継続できるための最高のエネルギー源である。

そして、『継続は力なり』、勉強の効率が良くなくても英語力は上がる。

英語を学びたいと思ったきっかけは何だったか思い出す

  • 異国の友達を作りたい
  • 外国人と英語で話してみたい
  • 外国人の恋人が欲しい
  • なんとなくの憧れ、英語がデキると格好いいから
  • 仕事で英語を使ってみたい
  • 海外の映画を字幕なしで見れるようになりたい

ほとんどの人にとって英語を学びたいと思ったきっかけはシンプルなはずだ。私にとっては語学学校で英語を使い始め、海外の生活が楽しいと思ったのがきっかけだった。

英語は若いうちに学ぶ方が絶対的に有利

体操選手や水泳選手は柔軟性のある若い頃の方が有利であるのと同じ、英語も学ぶのであれば若い方が良い。

どれだけ努力しても齢を重ねれば、

聞き取れない音があったり、

日本語に縛られて使えない表現や思い浮かばない表現、

不自然な文法を無くすことが難しくなる。

若いほど耳が柔らかく(=ミラーニューロンの発達、聴覚野のシナプス密度が高い)、英語音の吸収やそこからの語感(=表現と文法)を吸収しやすい。

私はThe best age to learn a second languageの記事に賛成だし、実際、日本国内と海外で多くの例を見てきた。

しかし、例えばすでに社会人であり手遅れと思って全くしないよりは、する方が良い。”Better Late Than Never” (全くないよりは遅い方が良い。)

最後に下の動画を紹介しよう。


人によって説明の仕方は違うが50人の起業家が情熱こそが起業に大事だと問いている。起業初期の商品が売れない日々、利益が出ない日々も、理性を超えた情熱があるからこそ、乗り越えることができる。

英語の学習も同じであり、初めは上手くできない日々が続く。しかし、楽しむこと、始めたきっかけを大切にすること、そして情熱を持てれば、継続して学び続けることができる。それが半年、1年と経った時に劇的に英語力が変わる。

以上、英語力を上達させるために役に立つ、強力な5つの心構えった。

See you next time!