ITエンジニアの人が英語をデキるようになる勉強法④:リーディング編

2017/05/25

ITエンジニアの人が英語をデキるようになるための勉強法の提案の第4弾として、今回はリーディングの勉強法である。

普段から、英語で書かれたコードを読んだり、分からないことがあればStack Overflowやドキュメントを見るなど、英語リーディングの必要性は高い。

しかし、それだけでリーディングを終えるのはとても勿体無い。まずは本当のリーディングの重要性を説明する。

本当のリーディングの重要性:英語は日本語の10倍の情報がある

世界中のウェブサイトの約50%は英語、日本語は5%と10倍の差がある。(参考:w3techs.com)

何か知りたいと思った時、何か問題を解決したいと思った時、ほとんどの問題の解決法は英語のウェブコンテンツであれば載ってある。

量も多く、質も高い知識量の違いがライバル会社との差、同僚との差を付け、自分を有利にする。

Stack Overflow、GitHub、MOOC、YouTubeなどに英語の情報は無料で大量にある。

例えば、データサイエンスの分野でCouseraであれば一流の大学の教授から最新のMachine Learningを学べるし、PythonのData Scienceを学べる。

ITが進化してもITエンジニアの価値が全く下がらないように、自動翻訳が進んでもバイリンガルの価値は下がらない。

英語の情報は今後増え続け、それを別の言語に訳すのは追いつかないだろう。

リーディング学習のコツ:質より量、小細工は不要

リーディングは方法論の要素は強くなく、読めば読むほど文脈、文法、語彙を処理する正確性や速さが良くなる。自分自身が機械学習の機械だと思うと良い。

リーディングの学習時間の目安は1日30分程度である。初めは30分で1,000 wordsほど(調べることを含める)、慣れれば1500 wordsほどのリーディングの量をできるようになろう。

ただ、効果的な学習のコツを言うならば、文章の単語と文法だけに注目するのではない。文章の構造の理解、論理の展開、文脈の把握と全体の意味を捉えることに意識しよう。

IT・プログラミング系のリーディング教材

読解のための英語の教科書、単語帳、文法書は特別に使用しない。IT英語、ビジネス英語など自分にとって必要な分野の教材を実戦的に読んでいく。

分からない部分があっても、その都度調べながら学んでいく態度が大事である。(プログラマーなら自学自習できるはず。)

例えば、時制の一致について分からなければ、「時制の一致 文法」とGoogle先生で調べる。

とにかくPractice, practice, practice!
Codecademyを使い倒す

体系的にプログラミング系の専門用語を理解するには無料のCodecademyがやはり最適だろう。

HTML & CSSJavaScriptjQueryPHPPython and Rubyと色々学べるので、新しく習ってみたい言語があれば、Codecademyで始めるとリーディングの学習にもなる。

情報収集力こそ英語の真骨頂:オンライン上で無料のITニュース

先ほども書いたが、世界のITニュースと日本のITニュースには扱われるトピックと情報量に違いがある。その知識の違いがライバル会社との差、同僚との差を付け、自分を有利にする。

全てを理解する必要はないので、毎日自分の関連領域をコツコツと読むように心がけよう。

オンライン上に無料公開されている良質な文書

Jargon Fileの編集者であるEric Steven Raymondが執筆したハッカーになるための文書が公開されており、日本語も英語もある。

Pythonらしい自然なコードの書き方をPythonicと言い、Pythonを使うなら英語で説明を読んでおくと良い。

プログラミングはオンラインより紙の教科書で学ぶ方を好むならば、英語の原書を読むと良い。

例えば、Python Crash Courseは海外で人気の入門用のPythonの参考書である。

包括的で分かりやすく、本質的な学びを失うことなく実戦的なことが書かれていると定評がある。

各機能の使い方だけでなく、その論理的な解説もしている。

ビジネス系のリーディングの本

一般的なリーディング強化にTOEICテスト公式問題集を使用する。

目標としてはリーディング 400点-450点以上を目指す。ただ、本当に実用レベルで英語を使用することを目指すならば通過点である。

専門的なリーディング力だけであればStack OverflowQuestionで自分の分野に関連のあるものを読むことは効果的である。

金持ち父さん貧乏父さんの英語の原書版

ロバート キヨサキによる「金持ち父さん貧乏父さん」の原書版である。

現実的によく使用するファイナンスの用語がよく登場するので、オススメである。

分厚い洋書が多い中、この本は178ページなので1〜2週間もあれば読めるはず。

 

Googleのワーク・ルールズ!の英語の原書

Googleのラズロ・ロックが書いた「働き方」の本である、ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるの原書版である。

洋書らしい(冗長な説明)具体的な事例をふまえながら、興味深い考察が書かれている。