ITエンジニアの人が英語をデキるようになる勉強法③:スピーキング編
ITエンジニアの人が英語をデキるようになるための勉強法の提案の第3弾として、今回はスピーキングの勉強法である。
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能の中でも、リスニングとスピーキングは重要度が高い。
- 言語を音から学習することは自然な学びのプロセスである。
- リスニングとスピーキングができる人は英語がデキると周りからも見られやすい。
また、スピーキングは一人でも学習できるし復習しやすいが、方法論があまり知られていないので後に紹介する。
学習時間の目安は1日30分程度である。
スピーキングのコツ①:とにかく毎日、色々な状況について話してみること
スピーキング技能を伸ばすのは毎日継続して、色々な状況を説明できるようになることを心がけると良い。
- 毎日継続して→質も大事だが量には勝てない、日々の練習が勝る!
- 色々な状況→各状況に応じた表現、文法がある
そもそもスピーキング技能というのは下のように捉える方が良い。
× そういうまとまった技能が1つあり、色々な場面に応用できる
○ 色々な状況で説明できる力を合計した技能である
なぜなら、どれだけスピーキングが上手いと言われる人でも、考えたこともない・知らないネタは中々話せない。
あるお題を話す時、それを説明するのに必要な表現だけを知っていれば話せる訳ではない。
- (自分、または他人の)意見
- 文法
といった、その状況に関連した意見や、よく使う文法なども知っておく必要がある。
例えば、ビジネス用語を英語で知っていたとしても、『今年の景気はどうなると思いますか』と聞かれ、それについて考えたことが無ければ、答えることは全くできないだろう。
もちろん、どの状況にも広く応用できるスピーキング表現はあり、スピーキング教材になっている。そういったスピーキング教材から表現と発音を学ぶことも大事である。
しかし、スピーキング学習の心構えとして一番重要なのは色々な状況について話す経験を持ち、その話題特有の意見、表現、文法を身につけることである。
日々、起こっていることを英語で実況してみることを習慣にする
まず、初めのスピーキング練習として日々起こっていることを声に出して英語で実況してみることをオススメする。
通勤中、お昼休憩中、帰宅してシャワーを浴びている時など、ちょっとした隙間時間にその日起きたことを英語で説明してみる。
日々の実況英語の例
Today, I went to Starbucks nearby my home station before heading to the office. All employees working there was nicely smiling and talking to me as usual, so I felt more energised and motivated.
Well, I had to finish my powerpoint slides as soon as I got to the office because I was going to give a presentation in front of the executive members of my company.
これを習慣にして、コツコツと練習するだけでもスピーキング技能は伸びる。
スピーキングのコツ②:細かい表現・文法は気にしない→流暢さを大事にする
スピーキングは音であり、その場で消えていくものである。それゆえに
- 話す時に細かい表現や文法は気にしない
ReadingやWritingで自然に磨かれていく - 逆に意見を瞬発的に説明できる力を身につける
Writingと違ってその場ですぐに表現することを求められる
The、a、複数形、前置詞などに多少の間違いがあっても、大筋の表現が正しければ意図は分かる。
むしろ、その場に相応しい意見を持っており、そういう場で使う表現や文法に馴染みがあり、大筋をきちんと説明できることが大事である。
細かい表現の正しさ、英語らしい正しさは日々、リスニングするうちに自然と学べる。(参考:ITエンジニアの人が英語をデキるようになる勉強法②:リスニング編)
また、後に説明する一人でするスピーキング練習の際に、どうしても気になる表現や文法を確認すると良い。
スピーキング教材:文字から学ぶのではなく、音声から学ぶ
スピーキングは文字よりも音声から学ぶことをオススメする。
文字による説明でスピーキングを学ぶと、文字につられた発音、不自然な表現を身につけがちだからである。
例えば、
- 日本語をアニメで学んだ外国人は日本人と聞き分けがつかないくらい日本語を流暢に話せる
- 日本語を教科書の音読から学んだ外国人は不自然な言葉の組み合わせ、発音、妙に敬語になったりする
上のような2つのタイプの外国人を見た経験はないだろうか。筆者は外国人の友人が多いので何度もある。
スピーキングの表現はリスニングの教材から学ぶと良い
リスニングした内容から表現を学び、スピーキング(アウトプット)で使えるようにする。学習の効果は高いし、効率も良い。
リスニングの勉強の仕方や教材についてはリスニング編を参考にすると良い。簡単な日常会話やビジネス英語から始めると、自分で真似してスピーキングにも使いやすい。
また、リスニングの学習方法で紹介しているシャドーイングや暗誦は一種のスピーキング練習である。
日本語の説明が欲しい人向けのスピーキングの参考書
どうしても日本語によるスピーキングの体系的な説明やフレーズの解説を受けたい場合は以下の本をオススメする。
例文・演習の音声付きであり、スピーキング初学者向けに分かりやすく書かれている。
Speakingを楽しく日々続けて学ぶなら対面式のDMM英会話
DMM英会話はSkypeを使って格安のオンライン・レッスンを受けられる英会話サービスである。通学型に比べると1レッスンあたり177円〜と格安である上、講師のレベルもかなり高い。ちなみに筆者は今までに450回以上のレッスンを受けている。
(25分の無料体験レッスンを2回受けられる)
会話、デイリーニュース、ビジネスなどの日々の生活と関連する題材を教材にすると良い。
オススメするには5つの理由がある。
1)ほとんどの講師の英語力が非常に高い。私はよくセルビアやフィリピンの講師と話しているがよく英字新聞を読む私でも知らない語彙を講師が知っている。また、アフリカや南米などの講師がおり、自分の好みに合わせて選択できる。
2)1日1回(25分)コースの場合、1レッスンあたり177円とかなり格安である。月額で5,500円(税込)である。
3)教材が豊富にある。現在の英語レベルや、ビジネス・トラベルなどの目的別に豊富なテキスト教材を無料で使用できる。
4)予約制度などルールがしっかりしているし、ユーザーインターフェイスも使いやすい。
5)24時間365日レッスンできるので、自分の都合の良い時間を選びやすい。
また、私自身は活用していないが英語学習プログラム「iKnow!」を使えることも良い点である。
学習方法としては、講師と教材を一緒に学んでいき、自分が分からないスピーキング表現があればメモをしておく。
その場で調べるとレッスン時間がもったいないので、レッスン後に調べる。Evernoteなどのメモ帳にレッスン用のノートを用意しておくと良い。
幅広く一般的な会話のトピックに答えられるようにするなら185題のトピックス
このライティング・トピックスには日常的なお題に関して質問が185個、列挙されている。
これをスピーキングのお題だと考えて、毎日1つずつ答える練習をすると良い。
スピーキングの練習方法:録音して聞き、復習すること
上記のスピーキングの教材を用いてスピーキングの勉強を進めていく。
- リスニング教材からスピーキング表現を学ぶ場合はシャドーイングや暗誦の練習をする
- DMM英会話でスピーキングの練習をする場合は教材の復習と分からなかった表現を調べる
- 185題のライティング・トピックスで練習する場合は自分の音声を録音する
特に録音して自分のスピーキング技能を磨くのは基本的かつ重要な練習なので、手順を説明する。
- スピーキングのお題を見て、レコーダーで録音しながら1分ほど解答する。
- レコーダーの自分の回答を再生し、自己分析する。
特に①話の展開、②発音、③英語の表現ができているか確認する。 - 同じ問題を何度も回答し、その度に録音と再生をして採点・分析をする。
スピーキングの問題毎にこの練習をすることで、スピーキング能力は着実に改善する。
また、これを応用して友人とLINEのVoice Messageを活用した楽しく継続できるスピーキング勉強も実践してほしい。
以上がITエンジニアにオススメするスピーキングの学習方法である。
Good luck!
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