2017/05/2162 Shares

TOEFL Listening勉強法:長く聞くよりも『意識して』聴き取る

本記事ではTOEFL iBTに必要なリスニング力を伸ばす段階的な5つの勉強法を紹介する。

筆者はリスニングの点数を18点から27点と9点伸ばした経験を持つ。TOEFL ITPもiBT換算して含めると12点伸ばしている。

意識して聴き続けること=精聴

Listening能力を伸ばすためには1つの英語会話を何度も徹底して聞く精聴と長時間でたくさんの英語会話を聞く多聴の両方がある。

ここで紹介するListening対策は精聴を主にする。精聴とは意識して丁寧に聴き取ること、または集中して聴き取ることである。

  • 例)机に座って、イヤフォンをし、じっくり音声を何度も聴く。
  • 反例) 寝る前、電車の中など、無意識に近い状態で聴く。

精聴で音を聞き分ける基礎力を身につけていないと、いつまで多聴をしても聴こえない音が多い。

従って、精聴2:多聴1くらいの割合でリスニングの練習に取り組むとバランスが良い。

Listeningの勉強も基本的にETSの過去問を使う。

しかし、TOEFL iBTの教材はかなりアカデミックなので、もっと易しくて取り掛かりやすい教材を紹介する。English Conversation Learn English Speaking English Subtitles Lessonというシリーズである。これらはSpeaking問題1、2、5の基礎練習としても有効である。

特に、じっくり英語力を養う時間のある人、基本会話の英語を勉強したい人にお薦めである。まずは、この動画で其々の勉強法を試してみよう。

また、BBC Documentaryもお薦めである。 TOEFL iBTの講義形式のListeningよりも易しめで聞きやすい。また、其々のトピックに応じた様々な語彙を学ぶことができる。

Listeningの効率的な勉強は基礎から上級まで5段階で勉強していくことである。この方法は色々なTOEFLの講師の間で認められている。

Listening勉強法1 書き取り (Dictation)

まず、第1段階目の書き取りでは、音を精確に聴けるようになることが目的である。ディクテーションとは、聞き取った英文を書き取ることである。今まで英語を人生で使うことがなければ、知っている単語や表現でもその音を聴き取れない場合が多い

Listeningした内容を書き取ることで、まず、自分が何の音を知らないのかを知ることが大事である。そして、分からない音を何度も聞いて、分かるようになることである。コンピューターに例えるなら、周囲の音を拾うマイクの感度を上げることに等しい。

練習の手順は以下の通り

  1. Listeningのパッセージを一文ごとに再生・停止する。
  2. 聞いた一文を書き取る。一回聞いて分からなければ何度も聞いてから書き取りしても良い。
  3. 一つのパラグラフ(段落)の全てを書き取りし終えれば、解答に載っている文章と自分の文章を確認する。
  4. 分からなかった音を何度も聞き、できるだけ聞き取れるようにする。
  5. 次のパラグラフで1~4の作業を繰り返す。
  6. 最後にパッセージ全体を再生し、聞き取れるか確認する。

この作業は地道で、かなりつらい。コツは、あまり思い詰め過ぎないことである。2~3回聞いて、聞き取れなければ、次の文章を聞こう。1日1時間で2週間も続ければ、以前は聴き取れなかった英語の音を聴き取れることを実感できる。焦らずにじっくりと取り組もう。

Listening勉強法2 追い読み (Shadowing)

第2段階目の追い読みでは、聴いた音をスムーズに頭で意味を理解することが目的である。追い読みとは音声を聞いた後、即座に復唱することである。

第1段階で音を聴き取れるようになっても、次々と流れるListeningの内容を頭で処理することは難しい。追い読みをすることで、どの表現がスムーズに追い読みできない=頭で即座に処理できないかを確認する。

そして、何度も追い読みすることで、追い読みしている内容が頭でスムーズに処理できるようになってくる。コンピューターで例えるなら、CPUの処理速度を上げることに等しい。

また、このListening勉強は英語らしい発音とイントネーションを身につけるのに非常に効果的であり、Speakingの基本練習になる。

練習の手順は以下の通り

  1. Listeningのパッセージを一文ごとに再生・停止する。
  2. 聞いている文章の後を追いながら真似て言う。上手く真似れてないと思えば、何度も聞いて追い読みする。聞いた音が分からなければ、文章を見て確認する。
  3. 次のパラグラフで1~2の作業を繰り返す。
  4. 最後にパッセージ全体を再生し、追い読みできるか確認する。

この作業も地道で、かなりつらい。コツは、あまり思い詰め過ぎないことである。2~3回聞いて、追い読みして発音がほとんど正しければ、次の文章を聞こう。1日1時間で2週間も続ければ、聞いている内容が頭でスムーズに処理できるようになってくる。焦らずにじっくりと取り組もう。

Listening勉強法3 暗唱 (Reproduction)

第3段階目の暗唱では、聴いた音を即座に理解し、頭の中の記憶に定着することが目的である。暗誦とは音声を一通り聴き、聴いた後で内容を復唱することである。

第2段階で聴いた音の意味を即座に理解できるようになっても、長いListeningなどでは聴いた内容を頭の記憶に定着させるまではいかない。頭のエネルギーは記憶することよりも、聴くことに集中しているからである。

暗唱をすることで、どういう文章が頭に入ってきづらいか確認することができる。例えば、疑問文、受身、強調文などである。聞いた内容を何度も記憶し、暗唱することで、英語で聴いた内容が記憶に残るようになる。

コンピューターに喩えるなら、メモリーの容量を増やす作業である。

このListening勉強も英語らしい発音とイントネーションを身につけるのに非常に効果的であり、Speakingの基本練習になる。

練習の手順は以下の通り

  1. Listeningのパッセージを一文ごとに再生・停止する。
  2. 聞いた一文を”その文章を見ずに”そのまま真似て言う。上手く真似れてないと思えば、何度も聞いてから暗誦する。もし、文章が長すぎれば、途中で区切れば良い。
  3. 次のパラグラフで1~2の作業を繰り返す。

慣れてくれば、追い読みと一緒にできる。

この作業も地道で、かなりつらい。コツは、あまり思い詰め過ぎないことである。2~3回聞いて、1回、2回暗誦できれば次の文章を聞こう。1日1時間で2週間も続ければ、聞いている内容が記憶できるようになってくる。焦らずにじっくりと取り組もう。

Listening勉強法4 メモ取り(Note-taking)

第4段階目のメモ取りでは、聞いた内容を理解すると同時に、重要な点をメモできるようにすることが目的である。メモ取りとは話の中から要点をつかみ、ノートにメモすることである。

TOEFL iBTではListeningの最中にメモを取っても良い。第4段階で、聴いた内容を記憶できるようになったとしても、TOEFL iBTのListeningは5分と長いので、初めに聞いた内容や複雑な説明は忘れがちになる。

メモ取りの練習をすることで、Listening内容の理解と同時に、メモを取ることに慣れるようにする。コンピューターで例えるなら、マルチタスクの処理がスムーズにできることである。

練習の手順は以下の通りである。

  1. 5分ほどの教材を聞きながら、メモを取っていく。
  2. 聞き終わった後に文章を確認し、重要な点をメモに書けたかどうか確認する。

メモは取ることに集中しすぎれば、聴き取りが疎かになるので注意しよう。

この練習は3回、4回、すれば十分である。大事なのはListening勉強法1-3なので、もしListening力に不安があれば、恐れずに1-3の勉強法に戻ろう。

第4回 TOEFL iBT®Listening対策 No.1 ノートテイキングについて“も参考にして欲しい。

Listening勉強法5 高速Listening(Fast-Listening)

第5段階目の高速Listeningでは、大量の情報量を次々と頭で処理できるようになるのが目的である。高速Listeningとは高速再生で聞いた内容を理解することである。

1.4倍や2倍で普段から聴くようにしていると、音の認識能力、聴いた音の意味を処理するスピードや、聴いた内容を記憶する能力が飛躍的に高まる。つまり、第一段階から第三段階までの練習をより高い次元でこなす練習である。

これに慣れたあとで、1倍速で聴きなおしたときは、余裕をもって聴けるようになる。

練習の手順は以下の通りである。

  1. 5分ほどの教材を1.4倍から2倍ほどで再生し、聴き取る。

この練習もメモ取りと同様に3回、4回すれば十分である。大事なのはListening勉強法1-3なので、もしListening力にまだ不安があれば恐れずに1-3の勉強法に戻ろう。

特に、ある程度の英語力を身につければ、日頃から高速Listeningする機会はいくらでもある。筆者は1時間の録画授業を2倍速再生して、30-40分でしばしば聞いていた。

Listening勉強のカリキュラム

Listeningの勉強を毎日2~3時間すると仮定して、1から3段階目までは其々の段階に2~3週間の練習を費やすのが望ましい。

4と5段階目は4、5日の練習で十分である。特に、ある程度の英語力を身につければ、日頃から英語の教材に触れるようになる。そうなれば4、5段階目の練習をする機会は沢山ある。従って、Listeningの基礎練習中は、1から3段階目の練習に十分な時間を割こう。

各段階の練習をこなすことで、Listening能力が格段に上昇する。実際に私のTOEFL iBTにおけるListeningの点数は半年で7点上昇した(18点->25点)。

また、このListening勉強は同時にSpeakingとWriting勉強にも非常に効果的である。何度も追い読み・暗唱すれば英語らしい発音とイントネーションを身につけることができる。また、聞きなれた・言い慣れた表現は咄嗟に頭から出てくる。

地道な練習だが、確実に英語が聴き取れる耳ができるようになるので頑張ろう。

TOEFL iBTのListeningで既に20点を超えている受験者向け勉強法

TOEFL iBTで20点以上を持っている受験者は既に精聴で音を聞く基礎力を身に付けているだろう。

従って、最初からETSの過去問を使った下記の練習法を行うのが効率的である。

練習の手順は以下の通り

  1. 本番どおりに全力で問題を解く。
  2. 答えあわせをして、何を間違えたかを検討する。
  3. Passageの一文一文を分かるまで何度も聞く。
  4. どうしても分からない部分はスクリプトを見る。できるだけ、スクリプトには頼らない。
  5. 最後に一通りに聞く。慣れていない表現は何度も暗唱して自分でも使えるようにする
  6. 過去2回分の既に聞いたパッセージを復習する。(重要!)

13回分の過去問には78題のListening Passagesがある。

毎日地道に頑張るのは辛いが、これを達成すれば高得点を獲れる!

You can do it!!