UBC 交換留学 2009年11月 報告書 (日本語)

2014/08/13

11月に入り、授業は詰めの段階でそれほど難しくなく、余裕もできた。週末の時間はTOEFLや観光に割いた。そこで今月はTOEFLに関することや就職、観光に関することを書きたい。

1 授業について

これから科目ごとに教科書の紹介と11月の感想を述べていく。また、正式に履修はしていないが今月から新しくEcon305 Intermediate Macroeconomicsの授業を取っているので紹介する。

授業の感想

Econ345 Money and Banking Newman先生

11月は債券のリスクに関して他市場への影響や貨幣供給と貨幣需要について学んだ。債券のリスクが増えると債券と貨幣の持ち分がどうのように変化するか、貨幣供給がマネタリーベースだけでなく、金利にも影響することを学んだ。最終章の政策問題を現在は学んでいる。

中間テストは半分が選択問題で半分が記述であった。大クラスのテストは小クラスに比べ簡単に作るらしい(先生談)。Econ447に比べて問題は直接的で分かり易かった。点数は87点で平均は79点だった。問題の意味が理解できずに大問を1つ落とした。文章の理解力を高める必要性を感じた。

Econ355 Introduction to International Trade Ashok先生

 11月は貿易政策の是非や、GATT・WTOの過程、小国になぜ貿易が必要なのかなどを勉強した。11月からは教科書以外に先生が授業中に教える内容が加わった。3回目の小テストがあり12.8/15点だった。

Econ441 The process of Economic Development Mukesh先生

 Rent Seeking(利益の横取りのような意味)やInstitutions(制度)、宗教、貿易の重要性を勉強した。資源の豊富な国が必ずしも成長しない理由や熱帯の地域かどうかよりも制度の方が経済成長に影響を及ぼすことを学んだ。また、宗教や貿易が一人当たりのGDPとどう関わっているかも学んだ。このクラスは相変わらず言語面的に難しい。

Econ442 Issues in Economic Development Berta先生

11月は発展国においてのCredit(貸付)の論理やFamine(飢餓)、Genderなどの勉強をした。なぜ、金利が均衡よりも低いのか、また集団的な貸し付けの理由を数学的に学んだ。飢餓ではアマルティア・センの主張に従って政治と飢餓の関係を勉強した。GenderではMissing Woman(自然率よりも少ない女性の数)やDowry(女性が男性に結婚時に支払う報酬)を学んだ。中間テストは81点だった(平均76点)。

Econ447 Monetary Theory Newman先生

 11月は銀行のシステムと貨幣の効率性を勉強した。預金準備率がどのようにOutside Money, Inside Moneyに影響するかなどである。それを元に、Monetary Baseが増加した時のOutputへの影響など実物の経済に近い形で勉強した。現在はモデルを使ってFinancial Crisisの分析を行っている。

Econ325 Introduction to Empirical Economics Vaney, Michael先生

11月はサンプル、推定、仮説テストの勉強をした。授業は基本的に教科書に沿い、しばしば教科書には載っていない証明を説明したりする。

Econ305 Intermediate Macro Economics  Newman先生

TEXT: Barro, Robert J. and Lucas, Robert F., Macroeconomics, First Canadian Edition,Irwin, 1994.

 このクラスでは消費、投資、労働全体の市場の短期的な変化を学んでいる。20人くらいの小クラスでDiscussionクラスも講義とは別にある。中間テストも2度行われる。11月は労働市場と失業、投資に関する内容であった。大体は、マクロの中級教科書に載っている内容である。

 

英語対策、練習②

Econ441など多少の英語の問題はあったが、大きく困るような問題は起きていない。振り返って思うことは英語に多少の問題があっても乗り越えられるので心配せずに留学に挑戦してみた方がいいということである。こちらに来てからでも英語と専門科目の知識を同時に伸ばすことはできる。

また、この3カ月でかなり英語力が伸びた。特に9月末に英語への意識が変化してからかなり上達した。以前は数式やグラフについての質問は10分も続かなかったが現在はできるようになった。日常生活の英語も大体できるようになった。英語は意識と取り組み次第で伸び幅が全然違うことが分かった。

また、今月から新たな英語の取り組みとしてTOEFLの英語の勉強を開始した。帰国してから受ける予定なので留学中に勉強することにした。帰国後の日本語に囲まれた中で勉強するよりも留学中に勉強した方が友人の協力や他の勉強との相乗効果などで効果的だと判断した。

そこで、参考までに使っている・使う予定の教材を紹介したい。勉強の仕方は9月に載せた本の通りである。まずはWEBサイトですぐに手に入る『FREE TOEFL iBT Test Sample Questions』で勉強している。その次に『The Official Guide to the TOEFL® Test, Third Edition』に2回分の過去問を解く。来年からは『TOEFL® Practice Onlineを使い4回分の過去問を本格的に解いていく。そして、試験申し込み後にThe TOEFL iBT Test Samplerが手に入るので模試のつもりで解く予定である。(詳細はETSのWEBサイトで手に入る。)

余裕があればGREの勉強を2月のReading Breakから始めたい。

 

2 生活面について

気候

11月は日本と同じか少しそれよりも寒くなり、雨の日が多くなった。UBCは地面の排水が悪いので歩きにくい。

学内生活

生活も勉強環境も含めて全体的に良いが食堂の価格の高さと風呂やトイレの不便さが目につく。小さなことでも毎日続くとかなり気になる。留学前にそのような細かな学内情報は手に入りにくいが日常生活の情報にも注意した方がいい。

寮選びⅢ

先月にPlace VanierとWalter Gageについて述べたが少し付け加えておきたい。12月の試験終了後にPlace Vanierの学生は寮を出なければいけない。(今年は12月23日~1月3日)もし、バンクーバーに留まる気なら2週間の滞在費用は高いのでGageとの寮費の差は無くなる。

さらに上記で述べたようにPlace Vanierの生活は毎日の小さな不便さに煩わされるのでデリケートな人はGageが良い。1000人以上の仲間に囲まれて楽しく過ごしたいオープンな性格の人はPlace Vanierが良いだろう。

11月のイベント 

下記はイベントの一部である。

1日 Winter Timeに変更

7日寮のリーダーが中心になってVancouver Aquariumへ観光

11日 Remembrance Day (休日)

12日 Brainopoly (寮のquiz大会)

17日 経済学部生の大学院の説明会

23日 Asian Food (学生達がアジアの料理を作って食べる)

19日~Photo Contest (International Studentsが自慢の写真を投稿し展示会を行う)

20日 Twister Game (寮内)

24日 Buy an adviser (寮のリーダーをチャリティーオークションで買い、2~3時間お手伝いなどを頼む。)

25日 Sex with your adviser (寮で性についての討論を行う)

27日 Poker Night(寮内)

11月の支出

今月はMetro TownとRobson Streetに行ったが、どちらも豊富な品ぞろえと様々な値引きをしている。UBCで売っている日本の4色ペンなどは$6以上で高い。日本の形式のクリアファイルは売っていないので使う人はたくさん日本で買って持って行った方がいい。

日本食を食べたい人はSUB(Student Union Building)の地下にある店がお薦めである。日本人のマネージャーで手ごろな価格でおいしい寿司やみそ汁などが買える。他にもVillageにあるスガ寿司も手ごろな価格で良い。ブロードウェイのB.C寿司やメトロタウンにある寿司屋も良い。こちらでは寿司と付く店は寿司だけでなく色々な日本食を揃えていて大体のお店は適正な値段である。

寮の食費を抑えるためにSUBで軽食を取ることにした。寮の食堂は割引されてもSUBより高い。

 

基本支出                        $

レストラン3回 (Metro Townのレストラン$15など)    33.13

軽食25回 (ピザ$2.25やカルフォニアロール$3など)   104.23

食べ物2点(メープルお菓子)                   6.34

飲料                                                   4.19

文房具6点 (黒インク$23や四色ペン$6など)       75.25

衣類2点 (シャツ$17など)              33.60

雑貨4点(カレンダー$19.03、洗剤$11など)        45.71

鞄                           67.19

水族館入場券                      17

美容院(SUB)                       22

洗濯カード                       20

雑費                          35.11

計$465.75

特別支出

TOEFLの本        2740円

携帯代(1か月分)       2461円

チケット          3049円

$97.05  $1=85円     Total=465.75+97.05=562.8

総費用9月+10月+11月=$6370 渡航中総資金$11,129

残高$11.129-6179=$4758 (計画通りで問題は無い。)

3 その他

その他の情報といくつか印象に残ったことを書いていく。

ウィンタータイム

11月1日からWinter Timeに変わって時間を1時間遅らせる。

ボストンキャリアフォーラム 11月20~22

ボストンキャリアフォーラムという留学している日本人向けの就職活動フェアが行われる。1日で内定が決まることがあるので就職をする人は必ず行くべきである。履歴書や日程のことなど10月初めくらいまでには調べておいた方がいい。留学している場所によって様々な奨学金が抽選で支給される。他にもロサンゼルスや東京でも同じ内容のフェアが開かれる。私は諸事情で行けなかったがほとんどの人にとって行くことが望ましいだろう。 http://www.careerfrum.net/?lang=J

観光

今月はDowntownにある水族館とMetro Townの紹介をする。

Vancouver Aquarium (お薦め度☆☆☆☆☆)

バンクーバー水族館には写真のベルーガ(白イルカ)やラッコ、イルカ、アザラシ、ウミガメなど何千種類の海の生物がいる。さらに4D showでは3Dの映像に加えて水しぶき、シャボン玉、風、振動、突き出しなどが出てきて感動的である。他にもワニなどの動物や牛ガエルなども飼育していてとても楽しめる内容になっている。名物の生物がたくさんいるのでわざわざ訪れる価値のあるスポットである。
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Metro Town

西宮ガーデンズかそれ以上に大きいショッピングモールであり服、食事、化粧品、本屋、異文化、ゲームセンター、雑貨など様々なお店が出そろう。値引きをどこもしているので色々なところを見てから買う方がいい。ただ、UBCから1時間以上かかる。
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